米アカデミー賞3部門ノミネート『シンシン/SING SING』本編映像公開
『シンシン/SING SING』 (C)2023 DIVINE FILM, LLC. All rights reserved.

4月11日(金) に公開される映画『シンシン/SING SING』より、本編映像が公開された。



NYに実在する最重警備のセキュリティを誇るシンシン刑務所で行われている収監者更生プログラムの舞台演劇に取り組む中で育まれていく、友情と再生を描いた感動の実話。

主要キャストの85%以上が実際にシンシン刑務所の元収監者であり、演劇プログラムの卒業生及び関係者たちで構成されるユニークかつ挑戦的な作品だ。映画ファンに支持されるSXSW(サウス・バイ・サウス・ウェスト)映画祭で、観客の投票により選ばれる最高賞「観客賞」を受賞。その後、次々と世界の映画祭・映画賞での受賞を果たし、本年度アカデミー賞で3部門ノミネートを果たすという快挙を成し遂げた。



主演として参加するのは、昨年公開の『ラスティン:ワシントンの「あの日」を作った男』に続き2度目のアカデミー賞主演男優賞にノミネートされているコールマン・ドミンゴ。さらに、元収監者であり「演劇プログラム」卒業生のクラレンス・マクリンは本作で鮮烈な俳優デビューを果たし、世界各国の映画賞で助演男優賞や新人賞を獲得し注目を集めている。



米アカデミー賞3部門ノミネート『シンシン/SING SING』本編映像公開

公開されたのは、劇団の新人ディヴァイン・アイが仲間たちからの演技指導によって自信をつけていく様子が切り取られた本編映像。舞台稽古中、主人公ハムレット役を演じるディヴァイン・アイ(クラレンス・マクリン)が舞台上に登場した途端、ボランティアの指導者であるブレント(ポール・レイシー)は「待った。それでは眠くなる」と稽古を中断させる。不満そうなアイに対し、もっと主人公らしく堂々と注目を集めろと指示するブレント。そこへディヴァインG(コールマン・ドミンゴ)も加わり、アイへの特別指導が始まる。「世間は俺たちのことをこう見てる。頭を垂れ、反省の姿を見せろと。

だがお前は王様のように登場しろ。この世のすべては俺のものってな!」と、鼓舞するGのアドバイスに応じ、「俺様の劇場だ!」と声を張るアイの姿にチームの士気が高まっていく──。



映画と同様に、実際の撮影現場でも本格的な演技に初めて挑戦する元収監者俳優たちに、ドミンゴが助言を与えることが多々あったという。ディヴァイン・アイ本人役を演じたマクリンは「撮影現場にはいい先生がいたんです。ドミンゴは『私が一段階良くなるたびに、君も一段階よくなるんだ』と温かく声をかけてくれて、彼とは最初から絆を築くことができました」と明かしている。



また舞台演劇を学んできた彼らにとって、カメラの前での演技はこれまで練習してきたものとは全く異なるものだった。「彼らに演技を調整するようアドバイスしたことを覚えています。舞台用の大きな演技に慣れていた彼らを撮影の合間に呼び、『君たちが今写っているフレームは、至近距離のクローズアップだ。私がどんなふうに動くか見てくれ。ここでは小さくするよう考えて。あのカメラの中にいるかのようにね』と言いました。そうすると、彼らはきちんと理解して実際にやってのけたんです。

そして演じるだけでなく、技術的な面も考えるようになりました。あの経験は彼らにとって演劇学校のようなものになっていたのだと思います」と回想している。



『シンシン/SING SING』本編映像



<作品情報>
『シンシン/SING SING』



4月11日(金) 公開



公式サイト:
https://gaga.ne.jp/singsing/



(C)2023 DIVINE FILM, LLC. All rights reserved.

編集部おすすめ