
“天使の歌声”の愛称で、世界中の人々から愛され続けるウィーン少年合唱団の来日公演が目前だ。 その歴史はじつに525年以上。
ウィーン少年合唱団が初めて日本にやってきたのは、今から70年前の1955年。当時はオーストリアから南回りで3日もかけて来日したといわれているのだから大変だ。以来、じつに70年もの間、日本との繋がりを深めながら3世代にわたって愛され続けてきた特別な合唱団だけに、その存在感は格別だ。
2025年は、ウィーン少年合唱団のレパートリーに欠かせない作曲家、ヨハン・シュトラウス2世の生誕200年の年でもある。同合唱団の代名詞でもある『美しく青きドナウ』など、多くのウィンナ・ワルツを後世に残したヨハン・シュトラウス2世は、まさにオーストリアを代表する作曲家にして、合唱団の歴史とは切り離せない存在だ。このシュトラウス作品を、“シュトラウス・フォー・エバー”と題したプログラムでたっぷり披露されるのも、記念年ならではの楽しみのひとつだ。
住友生命ウェルビーイングコンサート
ウィーン少年合唱団 2025
■チケット情報
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2456071(https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2456071&afid=P66)
●ウィーン少年合唱団
ウィーン少年合唱団の創立は1498年(日本では戦国時代の明応7年)、皇帝マクシミリアン1世により宮廷礼拝堂で歌う6名の少年が集められたことに始まり、ウィーン宮廷音楽礼拝堂、宮廷少年合唱団、そしてウィーン少年合唱団の基礎となる。
巨匠トスカニーニが彼らのコーラスを評して《天使の歌声》と命名したことでも有名。世界の数ある少年(少女)合唱団の中でも抜群の人気と実力を誇る。9歳から14歳の約100名のメンバーは全員がアウガルテン宮殿で生活している。
本拠地ウィーンでも、ウィーン国立歌劇場やフォルクスオーパー、ザルツブルク音楽祭やウィーン・フィルのニューイヤ一コンサートへの出演を重ね、ウィーンを代表する団体のひとつとして活躍している。また、宮廷礼拝堂のミサで歌うことは今も昔もウィーン少年合唱団の使命とされている。
2017年にオーストリアのユネスコ無形文化遺産に登録された。また2024年、芸術的および社会的に傑出した業績を残した団体や著名人に贈られる欧州で最も重要な賞のひとつ、『ヨーロッパ文化賞』をウィーン少女合唱団と共同で受賞した。
2025年は初来日から70年、およびヨハン・シュトラウス2世の生誕200年の記念イヤー。モーツァルト組が来日し、歌声を披露する。