
【九州王国再興へ】
前回大会の覇者・児玉碧衣(29)=福岡・108期=は少しずつ、心境の変化を漂わせた。最近はどの開催でも「モチベーションが上がらない。
だが今回は違う。「前回の高知を終えて1週間。角令央奈さんにメニューを組んでもらって、ワットバイクでの室内練習をメインにやってきました。今年の中ではいいと思う」と自信を口にした。「GⅠは優勝しないと通用しない。無理やり心を起こした」とビッグレースを前に、闘争心に種火がついたようだ。
20歳でデビューして、7月で10年。輝かしい戦歴を重ねてきただけに、「大きいレースはここが20代最後。いい形で締めくくりたい」。調子も「バンクでは上がり11秒台のタイムも出たし、自信はある。
地元久留米開催だった昨年大会は、ティアラカップから3連勝の完全V。今回は予選スタートとなったが、連覇へ向けて白星発進だ。

「あまり似てないかも」と自らの似顔絵にサインして指さす児玉碧衣