
小学校でトライアスロンを始めて自転車に出会った。高校は宮崎の自転車競技の強豪・都城工。卒業後は日体大に進学し、トラックでもロードでも活躍した。だが大学で自転車競技の第一線を退き、就職することに決めた。
宮崎県スポーツ協会で働きながらロードレースには出場していた。しかし、「明確な目標がなくて、このままでは自分らしくないと感じました」とアスリートの血が騒いだ。「周囲の勧めもあったし、このままの生活では良くないと思って養成所を受験しました」と1カ月で転身を決意。一発合格した。
養成所では滝澤正光所長が直接指導する「T教場」で訓練を重ねた。「地脚を競走訓練で生かせた。ダッシュ力が課題です」。結果として、この期を最後に所長を退任する滝澤所長に、卒記Vで最高の恩返しができた。
女子の卒記優勝者に贈られるカップ「滝澤杯」の台座には、大きく〝夢〟と記されている。目標は大きく「ガールズグランプリ優勝です」。148センチの体で、大きな夢を勝ち取る。
①2001年3月9日、24歳②宮崎県小林市③都城工高―日体大④―⑤四元慎也・77期⑥3位⑦12秒26、25秒11、36秒72⑧148.4、52.2、B
岩元杏奈
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九州ガールズは4人デビュー/128期九州勢新人紹介
1
北津留千羽(19)福岡 父同様に応援される選手に
2
岩元 杏奈(24)宮崎 就職後に決意固め卒記女王
3
成海 綾香(24)沖縄 鹿児島で培った脚力で勝負
4
池原 杏(20)沖縄 ダッシュ力でレース動かす
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九州の男子は10人がデビュー/127期九州勢新人紹介
1
尾野 翔一(25)福岡 在所1位のパワーを披露
2
野津 宏介(28)福岡 自転車通勤きっかけに転身
3
鶴 淳志(24)福岡 後藤大輝とタッグ再結成へ
4
山口留稀哉(22)長崎 幻の甲子園経て兄姉を追う
5
吉田 航(25)大分 野球を断念して計6回受験
6
山本 康旗(24)大分 大学野球をコーチしながら
7
生野 優翔(23)大分 ロードのプロから方針転換
8
佐藤 魁皇(22)熊本 サイクリング高じてプロに
9
下山 聖斗(23)鹿児島 兄の自転車にこっそり乗車
10
新垣 慶晃(24)沖縄 走るのが嫌で自転車好きに