
「父がファンの方々に応援してもらうのを見て、私も人を魅了する走りをしたいと思いました」。明るく飾らない人柄と、競走で見せる猛スピード。その両方でファンを引きつける父だが、「ガールズケイリンを勧められてはいませんでした。危ないから」。それでも志望を打ち明けると、父は師匠となって指導。見事に一発合格した。
父同様に、屈託のない笑顔を振りまく明るい性格。だが養成所では「競走訓練は、展開が早くて必死でした」とマウンテンバイクとの違いを痛感し、苦しんだ。「持久力の方が強くてダッシュ力が足りなかった」と脚質も不向きだった。
それでも徐々に成長。「少しずつ慣れていきました。
久留米は児玉碧衣ら強豪がひしめくガールズ王国。だが同じ福岡でも、小倉をホームとする女子は北津留が初めてだ。「プレッシャーはあります。でも父のように動ける選手になって、皆さんに応援してもらえるよう頑張りたい」。小倉のファンの視線を一身に浴びて、大きく羽ばたくことだろう。
①2006年3月2日、19歳②福岡県北九州市③折尾高④小倉⑤北津留翼・90期⑥13位⑦12秒12、25秒54、37秒83⑧152.8、60.4、O
北津留千羽
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九州ガールズは4人デビュー/128期九州勢新人紹介
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北津留千羽(19)福岡 父同様に応援される選手に
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岩元 杏奈(24)宮崎 就職後に決意固め卒記女王
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成海 綾香(24)沖縄 鹿児島で培った脚力で勝負
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池原 杏(20)沖縄 ダッシュ力でレース動かす
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九州の男子は10人がデビュー/127期九州勢新人紹介
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尾野 翔一(25)福岡 在所1位のパワーを披露
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野津 宏介(28)福岡 自転車通勤きっかけに転身
3
鶴 淳志(24)福岡 後藤大輝とタッグ再結成へ
4
山口留稀哉(22)長崎 幻の甲子園経て兄姉を追う
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吉田 航(25)大分 野球を断念して計6回受験
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山本 康旗(24)大分 大学野球をコーチしながら
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生野 優翔(23)大分 ロードのプロから方針転換
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佐藤 魁皇(22)熊本 サイクリング高じてプロに
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下山 聖斗(23)鹿児島 兄の自転車にこっそり乗車
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新垣 慶晃(24)沖縄 走るのが嫌で自転車好きに