
だが高校進学のタイミングで、清峰や佐世保実(ともに長崎県)を率いて甲子園出場を果たした清水央彦が、長崎・大崎高の監督に就任。山口はそこで白球を追い続けることに決めた。県屈指の強豪校となり、山口も主力としてチームをけん引。だが高3の夏、コロナ禍で甲子園での高校野球選手権は中止。長崎県大会で優勝しながら、憧れのグラウンドでのプレーはかなわなかった。
夢の続きの舞台は競輪。高校在学中の適性試験で1回、その後の技能試験で2回落ちたが、決して諦めなかった。兄姉の師匠でもある佐藤幸治(長崎・92期)に弟子入りして着実に力をつけ、3回目の技能試験で養成所に合格した。
「体がだいぶ大きくなった。ペダリングのコツもつかんできました。まだまだですけでど」。上を目指して精進を続ける。
①2003年1月14日、22歳②長崎県松浦市③大崎高④佐世保⑤佐藤幸治・92期⑥33位⑦11秒00、23秒41、1分08秒18⑧173.9、78.6、AB
山口留稀哉
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九州の男子は10人がデビュー/127期九州勢新人紹介
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尾野 翔一(25)福岡 在所1位のパワーを披露
2
野津 宏介(28)福岡 自転車通勤きっかけに転身
3
鶴 淳志(24)福岡 後藤大輝とタッグ再結成へ
4
山口留稀哉(22)長崎 幻の甲子園経て兄姉を追う
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吉田 航(25)大分 野球を断念して計6回受験
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山本 康旗(24)大分 大学野球をコーチしながら
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生野 優翔(23)大分 ロードのプロから方針転換
8
佐藤 魁皇(22)熊本 サイクリング高じてプロに
9
下山 聖斗(23)鹿児島 兄の自転車にこっそり乗車
10
新垣 慶晃(24)沖縄 走るのが嫌で自転車好きに
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九州ガールズは4人デビュー/128期九州勢新人紹介
1
北津留千羽(19)福岡 父同様に応援される選手に
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岩元 杏奈(24)宮崎 就職後に決意固め卒記女王
3
成海 綾香(24)沖縄 鹿児島で培った脚力で勝負
4
池原 杏(20)沖縄 ダッシュ力でレース動かす