
不調の波に打ち勝ち、リズム好転を目指す水谷理人
またここからはい上がる。水谷理人(22)=香川・132期=が、3カ月のフライング休み明け2節目の一戦に臨む。
引き当てたエンジンは素性Cランク評価の16号機。前操者の山口隆史は伸びのなさを嘆いていたが、「直線は悪くないし、普通はあると思います」といい意味で前評判を裏切る動きに一安心。「出足は少し重いけど、そんなに気になるほどではないです」と及第点の評価を下した。
132期養成所チャンプの怪物ルーキーは、デビュー3期目(2024年5~10月)にして勝率6.05をマークし、今年1月にA級昇格を果たした。よどみなく出世ロードを歩んでいたが、昨年12月の立て続けのFなどで歯車が狂い始めた。前期(昨年11月~今年4月)勝率は4.83にまで下降。7月からB級に逆戻りだ。
「フライングもそうですけど、調整が下手すぎるとつくづく思いますね」と調整力の未熟さを自覚。さらには、「師匠(中村晃朋)からも『踏み込みが浅くなっとる』と指摘されました」と自慢の豪快なターンができていなかったことを不調の要因に挙げた。
「リズムを良くしたいですね」。香川のスター候補が、ここで立ち止まるわけにはいかない。「いっぱい練習してきたので大丈夫です。