【小倉競輪(ナイター)FⅡ】1、2月をケガで棒に振った上吹越直樹が絶好展開で準決1着「欲張らずに」今年初V狙う

「欲張らないで」今年初Vを狙う上吹越直樹


 A級1、2班戦の準決9Rは、4角ハコ無風の上吹越直樹(43)=鹿児島・86期=が、先行した一ノ瀬匠を余裕を持って差し切り、前回奈良に続いての準決1着を手にした。「一ノ瀬君はバック数をたくさん持っているし、安心して追走できました。
ありがたいですね」。追い込み選手らしく、逃げてくれた自力型をしっかりとたたえて喜んだ。

 今年前半はケガに泣かされた。「昨年大みそかの高知準決で落車して、鎖骨と肋骨を骨折。あの時は調子も流れも良くて5連勝が目前でした。でも内から押し上げられてしまって…。運がなかった」。好事魔多しとはまさにこのこと。選手になって初めて病院のベッドで年を越しただけでなく、1、2月を全休するはめになった。負傷欠の影響で出走本数はまだ足りていないが、今回の優出でS級点確保にやっと余裕が生まれた。

 最終日11R決勝は、初日特選で任せた野口大誠とタッグを組んで、先手有力な一ノ瀬の3番手を固める。「一ノ瀬君は駆け方がうまいし、自分にもチャンスはありますよね。
でも焦ると失敗するので欲張らずに走ります」。年頭に稼げなかった分もツキは十分に残っているはず。ゴール前強襲で今年初Vを決めるか注目だ。

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