
本体整備で機力を大幅に上向かせた大神康司
きっちり第一関門を突破した。予選ラストを得点率21位で迎えた大神康司(52)=福岡・70期=は前半3Rの絶好枠を逃げ切ると後半8Rも全速ツケマイを仕掛けて2着を確保。
機力も成績通りに見事な上昇カーブを描かせた。今節は序盤から回り足の悪さに頭を悩ませてきたが、原因をブラケット交換に求めて一発回答。「ターンで流れずに前に押すようになった。行き足もいいよ」。今なら行き足や回り足は上位とも言えるレベルで、勝負どころにきっちり間に合わせた。
前々期(昨年5~10月)はB級として走った。級別が4段階(A1、A2、B1、B2)に分かれた1995年後期以降、出走回数不足以外では初の屈辱だった。だが、前期(昨年11月~今年4月)はすぐさま盛り返してA級に復帰。イン屋スタイルもすっかり身について復活劇を遂げようとしている。「A2に戻れたし、今度はもちろんA1にまで戻るつもりで頑張るよ」
今年で53歳になる大神だが、以前から「藤丸(光一)さんや山一(鉄也)さんが50代の先輩として背中を見せてくれている」と語り、同門の先輩達の後を追っている。その藤丸は3月の当地で3コースから豪快なまくりで13年10カ月ぶりの地元Vを達成。