
【記者コラム・寺田洋司の狙い目】
「熊本バンクは走りやすい」。高谷敏史(40)=青森・91期=が、オール2着の成績で、半年ぶりの決勝進出を果たした。
半年前の決勝進出もここ熊本バンク。そのことを伝えると「熊本は、1センター側に大型ビジョンがあるので、後ろを必要以上に気にすること無く、あせらずに踏み出せるんです」と快進撃の理由を話した。その言葉通り、初日3R、ホームで一気に叩いて先行策に出た田中会心の後位にはまり追走2着。準決勝戦も、競走得点上位の薦田将伍の動きを冷静に見極め先行。2着に粘った。そのレースぶりは番手で1着勝ち上がりを決めた山崎司からも「高谷君が強かった」と賛辞を贈られるほどだった。
「調子は初日よりは良かった。脚もまずまず」と体調に不安は無い。「振り返ると、点数的にも初日に2着をとれたことが一番大きい。恵まれました」と運も味方に付けている。強敵ばかりの決勝戦。主導権争いがもつれる展開になれば、チャンスが巡ってくるか。
▼7R(高谷敏史)突っ張り先行タイプの金田涼馬と小池千啓がもがき合う展開になれば、間隙(かんげき)を突いて駆け抜ける。6-43-全、43-6-全。
半年前の熊本以来の決勝進出を決めた高谷敏史