
2023年12月以来のVを目指す青木玄太
準優12Rに1号艇で登場した青木玄太(38)=滋賀・100期・A1=が、インから逃げ快勝。難攻不落のシリーズリーダーが、V戦のポールポジションをがっちり手にした。
機力も万全。「伸びは◎。良く出ていますね」。ここまで5勝2連対の快進撃を支えた相棒を、手放しで褒めたたえた。
「引き出しが増えればステップアップにつながる」。新たなペラとの出合いも、今後の財産になりそうだ。「ペラは乗ったことがない形だった」が、相棒になった瞬間に好奇心をかき立てられた。「普段は前検でペラを自分の形に叩くけど、どういう水のかき方をするのか見てみたかった。回転が足りていれば行けるなって思いましたね。こういう良さもあるんだな」。初見のペラにうまく適応。エンジン素性の良さも相まって、初日から1着を並べてみせた。
「多少我慢しているところもあるけど、着が取れているので(ペラを)叩く必要がない」。最後まで初志貫徹を貫いた。「ノーハンマーは、過去に1回しかないですよ。チャレンジの意味を込めてここまで叩かなかったけど、すごく得るものがありましたね」
「チャンスなので頑張ります。『大丈夫』と思って自分を信じて行きます」。貫き通した道の先には、2023年12月の三国以来の歓喜のVゴールが待っている。