
悲願の3大特選初Vへ気合十分の出畑孝典
きっちり最終決戦に乗り込んだ。出畑孝典(46)=福岡・87期・A2=は準優12Rで3コースから果敢にツケマイを敢行。
その理由はただ一つ。今節は愛息の孝成との同時参戦だからだ。「やっぱりオヤジとして息子の前でかっこいい姿を見せたいからね。父の威厳を示したい」。前期(昨年11月~今年4月)こそ稼げずに7月からA2に降格したが、2023年11月の孝成のデビューを機にA1へ復帰して7点勝率をマークするほどに復活。愛息の存在がこれでもかというほどに起爆剤になっている。
しかも、機力はトップレベル。今節は全体の機力レベルがGⅠ並みになる3大特選ながら、その中でも異彩を放つほどのパワーを見せている。「行き足や伸びはいいし、優勝戦の中でもいい方。狙える足をしている」。伸びの良さはシリーズリーダーの中辻崇人も認めるほど。
優勝戦は5号艇と枠番こそ遠いが、Vを諦めるつもりは毛頭ない。最後の最後まで死力を尽くすつもりだ。「最後はS力と強気なハンドルで勝負したい。息子も見ているからね」。愛息の成長を促し、親子で最高の思い出を残すためにも悲願の3大特選初Vを決めてみせる。