
今年4月に本格始動した新人ながら、6月に初ツアーを成功させ、8月2日から始まる世界最大級のアイドルフェス「TOKYO IDOL FESTIVAL 2024」への出場も決まった塚☆リカ。謎多き彼女が、プロデューサーであるA.B.C-Z・塚田僚一とともに本音を語ってくれた。
「塚田さんに伝えたら、頑張って動いてくれた」
──8月2日~4日に開催されるTOKYO IDOL FESTIVAL 2024(以下TIF)の全日程に出場される塚☆リカさんですが、同フェスは女性アイドルなら誰もが憧れる聖地だと思います。出場が決まったときの率直な感想を教えてください。
塚☆リカ(以下同) まずは自己紹介させてください!
こくご、さんすう、リカちゃんですぅ! よろしくお願いしま~す‼︎
TIFに出演できるのはすごく嬉しかったし、こんなに早く出られるなんて思っていませんでした! TIFは前からずっと夢や目標だったんですけど、より思いが大きくなったのは、6月に行った初ツアー「TOKYO! 塚☆リカツアー」でした。
──4月に本格始動し、6月の初ツアーで早くもTIFへの思いを膨らませていたんですね。
ツアーの応募数がプロデューサーの塚田さんもびっくりするくらい多くて、来られない「ひまわりちゃん(ファンネーム)」もたくさんいたんです。そのひまわりちゃんのためにも、フェスとか大きいイベントには絶対参加したいと考えた結果、「これは絶対TIFだ!」と思いました。それを塚田さんに伝えたら、頑張って動いてくれたんです。
──塚田さん自ら動かれていたとは! 塚☆リカさんから見て、塚田さんはどんなプロデューサーでしょう?
塚田さんもアイドルをプロデュースするのは初めてなので、すごく大変そうだし、考えたり迷ったりしているんです。でも、塚田さんが培ってきたエンターテインメントっていうのは、発想もすごいし、誰にも負けてないと思います!
そのエンターテイメントを女性アイドルに持ち込んで化学反応を起こそうと言っているので、リカも塚田さんの期待に応えたいです。
──TIF出場を受けて、塚田プロデューサーからはどんな言葉がありましたか?
普段、1番言っているのは「ファンを大事に」なんですけど、ストイックな方なので、TIFが決まったときは喜ぶというより「まだまだこれからだ」という感じでした。私も塚田さんも、お祭りの打ち上げ花火のように「とことん派手におもしろいことやろう」がテーマなので、リカには「迷ったら『おもしろい』と思ったほうに振り切ろう」と言ってくれています。なので、TIFも振り切る思いで挑みます!
事務所が変わったことは“無関係”
──6月のツアーやTIFは、これまでゲスト出演してきたA.B.C-Zのコンサートとは会場規模などがまったく異なると思います。この斬新な取り組みには、塚田さんの事務所が変わったことも影響しているのでしょうか?
いえ、単純に塚田さんは、まず一歩目だから地下アイドルのみなさんがされているライブ会場を調べて決めたと言っていました。
──なるほど。
どちらもいいんですけど……。A.B.C-Zと塚☆リカのライブで一番違うのは、やはり距離の近さですね。リカが今ライブをしているライブハウスは熱気や声援がダイレクトに伝わりますし、ひまわりちゃんたちと一緒になってステージを作ったという実感がより湧きました!
──塚田さんも塚☆リカさんも本当にファンがお好きなんですね。ファンの方の反応をSNSでチェックもするのですか?
します! 私というより、塚田プロデューサーがめっちゃエゴサします(笑)! 印象に残っているものだと、ソロツアーが決まったとき、「会いたかった」「待ってた」という声は本当に嬉しかったです。リカがA.B.C-Zさんのライブに出るのは不定期で、私もみんなに会いたかったので、同じ温度感なんだなって。
──塚☆リカさんはまだまだ駆け出しのフレッシュ新人ですが、活動するうえで参考にされたり、憧れるアイドルの方はいるのでしょうか。
あぁ~……難しいです。たくさんいます。でも、リカはリカだと思うので、いろんなアイドルさんたちのいいところを吸収して、リカらしさっていうのが作れたらいいなって思っています。
例えば、ハロプロさんもそうですし、タレント性でいうと48グループさんも、ひとりひとりの個性がはっきりしていてすごいと思います。あとはK-POPでNewJeansさんも、「ダンスでは負けたくない!」って思います。
大先輩のゴリエさんも身体能力が高くておもしろくて、キャラクターっていうところでは尊敬です。いろんなものを取り入れて「塚☆リカ」を作り上げたいですね。
CANDY EIGHTや島茂子を集めた「塚☆リカフェス」も?
──今は各方面から吸収しているんですね。では将来的に「こういったことにチャレンジしたい」というビジョンがあれば教えてください。
6月のツアーは東京だけだったので、違う土地のひまわりちゃんのためにもライブがやりたいなと思います。海外とかも行ってみたいし、ライブハウスの全国ツアーとかCDショップでのリリースイベントとか、そういったこともやっていきたいです。
塚田プロデューサーも「男性グループではできないことをやっていきたい」と言っていたんですけど、今は新人で経験値も浅いし、ビジョンというより、目の前のお仕事をひとつひとつ全力でやりきります!
──塚田プロデューサーといえば、先輩にCANDY EIGHTや島茂子さんなど、塚☆リカさんのような存在も多いですよね。いつかコラボなんてことも期待していいのでしょうか。
塚田僚一 ここは塚田が答えましょう! Xでエゴサしていると、ほかのグループのファンの方から、「私たちが推してるグループもそういうキャラがいるから、何か一緒にやってほしい」っていう声があって。
魅せ方はそれぞれあると思うんですけど、いろいろ考えたら、そういう女性アイドルたちが一堂に会する「塚☆リカフェス」みたいなものもおもしろそうだなと。ただ、それも塚☆リカが女性アイドルとして認知され、立場を確立しないとできないことだとは思います。
──お二方ともしっかりと考えをお持ちなんですね。
塚☆リカ 私が思う女性アイドルは、歌って踊って写真を撮ってが中心なので、演技っていうのはまだ考えてないです。でも、塚田さんもライブのほかに舞台とかやっているので、いつか機会があれば!
私は体を動かすのが好きなので、アクションやミュージカルのように、体を使って歌ったり踊ったり表現できるものがやってみたいなと思います。写真集とかグラビアは……ぜひお願いします(笑)!
取材・文/久保慎 撮影/立松尚積