
書籍『女子のコミュ力』より一部を抜粋・再構成し、自分が変わることの重要性について解説する。
夫婦のコミュ力 1.やりたいことを夫に応援してもらうには?
これまで数々の理想を叶えてきた私ですが、時に夫との会話は「(夫)やだ」「(私)そっかー」の繰り返しです。
「これどう思う?嫌?」「こんなことするのどうかな?」「これだったらいい?」「その違いは何?」など、聞いて聞いて聞きまくるスタイル。
私の場合、夫が「やだ」で終わったら「そっかー、じゃあ、しないね」で一旦終わります。でもやっぱりどうしてもやりたい、という理由が出てきたら、事情を説明して「やっぱりやりたいと思う」と再度話します。
それでも「やだ」と言われたら、「そっかー」と繰り返しています。
2.夫への不満の切り出し方は?
あなたが「こうしてほしい」と思う内容に相手が乗り気かどうかを、最初に確認してみましょう。例えば「これ、こうしてみない?」と聞いて、相手が乗り気じゃない場合は諦める。
言い続けるのも1つの方法ですが、相手が乗り気じゃないと何も変わらないので、まずそこを確認しておくのです。
例えば、かなりの極論ですが、同棲中の彼や夫が生活費を出してくれない場合。出したくないから出していないわけです。なんで出したくないのかと言ったら、あなたとの生活に出す価値がないと思ってるからでしょう。
相手が生活費を出したくなるあなたや、暮らし方を模索するしかありません。
「生活費を出してほしい」と言わないと相手もわからない場合があると思うので「生活費って出したいと思う?」「いくらなら出してもいいと思う?」「出したくない(または出せない)のはなんで?」と聞いてください。
それでも出したくないと言われたら、私だったら「そっか~。じゃあ自分で出すね」もしくは「生活費出してもらえないなら、一緒にいる意味ないから出てって」と伝えてみます。
このように、「こうしてみない?」と聞いたとき、私の提案が受け入れられる率は高いので、ぜひ試してみてください。
3.夫をすぐ否定してしまいます
いま自分がしている我慢をやめてみましょう。自分が自分に我慢させていることを夫がやってしまうから、夫を否定したくなるんです。
よく言われているように、相手は自分の鏡。だから自分が我慢するのをやめて、やりたくないことはやらない、と徹底しましょう。
そうしたら、相手が「やりたくないことをやらない」と言ったときに納得できるはずです。
だから私は子どもにも何も言いません。「そりゃやりたくないよね」「そりゃ食べたくないよね」「そりゃまだ眠くないよね」と思うだけです。
4.「自分が変わるしかない」とわかっていても……
「夫は変えられない、自分が変わるしかないとわかっていても、変わらない夫にガックリしてしまう。自分を変えることに集中したらいいですか?」という質問。
これについては、夫といても不快と感じない自分になることを考えてみましょう。相談者は、自分を変える目的が「夫を変えるため」にすり替わっていますよね。
夫を変えようとするのではなく、気にならない自分になることです。
例えば、夫がオナラをするのが嫌だとしましょう。夫がオナラをしないように自分がどうこうするのではなく、オナラが気にならない自分になることです。
オナラをしたらすかさず距離を置くなど、自分の行動を変えてみましょう。
夫はそのまま、ということを一旦受け入れてみる。そして、「その夫を不快と感じない自分になる」方向に自分を変えること。これを試してみてください。
5.DV夫を作り出すのは妻ですか?
この答えは信じられないかもしれませんが、一部YESの可能性があります。もちろん自覚はないと思いますが、妻がDV的なことをすると、夫のDVに繋がることがあるのです。
妻がやってしまうDV的なこととは、夫への不機嫌な態度や不幸のアピール。
実際の暴力とは程遠いことなのですが、妻が「あなたのせいで私は幸せになれていません」というアピールをすると、夫がどんどんDV気質になっていく可能性もあるので注意したほうがいいのです。
6.夫に対して怒りの感情が収まらない
相手に怒りを感じるのは、あなたが「相手が変わるべきだ」という前提を持っているからです。「自分に強い思い込みがあるはずだ」と変換して、自分を満たすしか怒りを解決する方法はありません。
一旦、悪いのは相手ではなく、受け入れられない自分だと置き換えてみましょう。
人間力のゴールは、どんな相手であっても「そのままのあなたで素晴らしい」と受け入れて、応援できる自分になることだと私は思います。
他の相談者にも伝えたいことですが、そのためには、自分を満たしていくしかありません。
それができると、相手に怒りを感じなくなっていきます。
写真/shutterstock
女子のコミュ力
小田桐 あさぎ
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