“立ちんぼ”“ホス狂”少女を雇って安価で性交させていた、インバウンド客相手の新宿違法売春店が摘発「盗みやトラブルが絶えなかった」
“立ちんぼ”“ホス狂”少女を雇って安価で性交させていた、インバウンド客相手の新宿違法売春店が摘発「盗みやトラブルが絶えなかった」

集英社オンラインではこれまで、新宿・大久保公園に立ちんぼ目当てのインバウンド客が増加し、観光地化しつつある現状を報じてきた。しかし2月4日、インバウンド客を対象とした店舗型の違法売春店が全国で初めて摘発された。

警視庁保安課は4日までに、東京・歌舞伎町の風俗店2店舗の経営者や従業員ら7名を、売春防止法違反の疑いで逮捕。同店では、もともとトラブルが絶えなかったという。 

場所を“又貸し”していた60代男性も逮捕

警視庁保安課は、新宿署、大崎署、田園調布署、蒲田署などとの合同捜査により、東京都新宿区歌舞伎町の風俗店「メンズエステ SPARAKU」の経営者・須藤一樹容疑者(54)ら男7人を、売春防止法違反の疑いで逮捕した。

逮捕されたのは須藤容疑者のほか、ブラジル人の従業員や60代の男性などで、売春行為の場所を提供した疑いの人物も含まれるという。須藤容疑者は調べに対し、「日本人の女性と安価で性交できることを売りにしており、客の9割ほどが外国人だった」と供述し、容疑を認めているという。

現地を取材した社会部記者は言う。

「『メンズエステ SPARAKU』のほかに、もう1店舗も同時に摘発されています。須藤容疑者は2店舗の経営者で、ほかにブラジル人を含む5名の従業員と、1店舗の場所を提供したとされる60代の男性が逮捕されました。この60代男性は元々バーを経営していましたが、須藤容疑者に“又貸し”していたようです」

須藤容疑者を知る関係者によると、歌舞伎町では店舗の“又貸し”は珍しいことではないという。

「歌舞伎町は今、物件が少ないからね。又貸しの情報は口頭でよく出回るし、情報を出せば、すぐに借り手が見つかる。須藤は去年5月頃に60代男性から借りたって話だよ」(須藤容疑者の知人、以下同)

「『俺は明大卒だ!』と言いながら、歌舞伎町で威張っていた」 

押収品の中からは、中国やインド、アルゼンチンなど16カ国に及ぶ外国紙幣や通貨が確認されており、須藤容疑者は主に訪日外国人をターゲットに営業していたとみられている。いったいどのようにしてインバウンド客を集めていたのか。 

「店のホームページに英語版も作っていたけど、ほとんどはキャッチ(客引き)だよ。

ドルやユーロのほか、複数の通貨を用意していた。でも、須藤は業界内では『しょうもない奴』って嫌われていたね」 

須藤容疑者は、同業者の間では評判が悪かったという。具体的には、どんなところが嫌われていたのだろうか? 

「『俺は明大卒だ!』とか言って、歌舞伎町では何の意味もない学歴をひけらかして威張っていたよ。それに、店で働く女性たちも、自転車で大久保公園を走り回ってリクルートしていた。大久保公園にいる女性は、タチが悪いのも多い。客の財布から金を盗むみたいなことはザラで、よく客とトラブっていたよ」

店舗で働く女性の中には、いわゆる「立ちんぼ」だけでなく、別の背景を持つ者もいたという。

「ホストに連れられた女性も来ていたね。金に困った女性たちであることは間違いないし、タチが悪い人ばかり。だからトラブルも多かった」

歌舞伎町の“暗黙のルール”を破った須藤容疑者

今回の摘発前にも、訪日客が何度か警察に駆け込んで相談する場面があったようだ。

「須藤が送検されるときの映像がテレビで流れていたけど、右目にアザがあったでしょう。あれは逮捕される数日前、金銭トラブルで外国人客に殴られた痕だよ(笑)。その前にも、店の従業員が客に殴られて骨折したという話を聞いた。

警察に外国人が駆け込むこともあったし、前から目をつけられていたんだよ。女の子もずいぶんと若い子を働かせていたしヤバイ噂はいろいろあったね」

女性従業員の中には、メンズ地下アイドルの「推し活」のために売春を始めた18歳の女性もいたという。警察は余罪も視野に捜査を進めている。

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班 

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