
「自称俳優の広末涼子容疑者を逮捕」8日午前4時過ぎに報じられた耳を疑う大ニュース。その約7時間後には本人だったことが判明し、彼女が留置されている警察署に多くの報道陣が集結している。
病院の看護師に暴行を加え、傷害容疑で現行犯逮捕された広末容疑者
「自称」が「確証」に変わったのは報道、さらには広末容疑者自らが代表を務める芸能事務所「R.H」による発表文だった。事務所のコメントの一部はこのようなものだった。
4月8日静岡県内にて本人が運転する車による交通事故を起こし、搬送先の病院において一時的にパニック状態に陥った結果、医療関係者の方に怪我を負わせてしまいました。
被害に遭われた方をはじめ、関係者の皆様に多大なるご迷惑とご心配をおかけしましたこと、心より深くお詫び申し上げます。
パニック状態に陥ったとはどういうことなのか。現地を取材した記者は言う。
「広末容疑者は7日午後6時50分ごろ、新東名高速道路上り線で男性マネージャーを乗せた乗用車を自ら運転し大型トレーラーに追突、軽傷ではあったものの、事故当初から大声で叫ぶなど挙動がおかしく、警察官が同行しマネージャーとは別の病院で治療したようです。
アルコール反応は出ていませんが、広末容疑者は悪態をつき、席にはつかず、体を丸めてふさぎこむほか、同病院の女性看護師(37歳)を足で蹴ったり、看護師の腕を引っ掻いたりなどの暴行を加えたため、傷害容疑で現行犯逮捕されたようです。
当初は掛川警察署で取り調べがおこなわれていたが、すでに女性の受け入れが万全な浜松西警察署に移送され、本格的な取り調べが始まっています。県警は薬物検査も視野に捜査しています」
直近の広末容疑者といえば、3月29日に台湾南部の高雄市で来場者数30万人を超える音楽フェス「Megaport Festival」の1日目の大トリに出演したばかりだった。
代表曲『MajiでKoiする5秒前』を歌うと地面を揺るがすような歓声が上がり、台湾でも衰えない人気を見せつけていた矢先のことだった。
最近の広末容疑者を知る関係者は言う。
「かつてヒロスエブームが起きていた時は、幼少期から憧れていた芸能界で歌や芝居の仕事ができることに嬉しさや、やりがいを感じていたものの、作られていくイメージと本来の自分とのギャップを感じていたとも話していました。そのギャップの広がりは自分では取り戻せないような感覚もあったと。
だからこそこれからは、自分の見せ方やブランディングは自分でしていかなければいけないし、ようやくその境地にたどり着けたことにポジティブな気持ちでいると言っていました」
また、最近とある撮影現場に立ち会ったという関係者も「終始穏やかな感じで、こちらが過度に気を遣わなければいけないようなプレッシャーも感じさせないし、本当にいい人という感じだった。だから今朝のニュースを見て、すごく驚きました」と戸惑う。
2010年にも車の事故を起こしていたが…
だが、広末容疑者といえば、2010年3月にも当時の自宅付近で、長男が通う幼稚園へ自家用車で向かう最中に、交差点付近で前方に止まっていた車の後部に接触する事故を起こしている。
当時、広末容疑者本人に直撃取材をした記者は言う。
「爆音で真っ白な高級車から降りた広末さんは私が声をかけると、両手をズボンに突っ込んだまま『なんですか~?』と迷惑そうな顔をしましたが、どんな事故だったかと聞くと『こすっただけで大きな報道になってショックです』と話してくれました。もともと運転は得意だったようで初めての事故に戸惑ってもいました」
記者は「今後も運転はするのか」と聞くと、広末容疑者は「私は母親ですし、これからも車は乗り続けます」と話したという。
「そしてこうも言い切りました。『安全面で言うなら、マネージャーや会社にお願いするのもいいかもしれませんが、今の時代はそういう女優さんになりたくない。母親としても動かないといけないと思うんで、今度はもっと気をつけないといけませんね』って…」
事故だけでなく、看護師に軽傷を負わせ、傷害容疑で現行犯逮捕されてしまった背景にいったい、なにがあったのか。
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班