母親がブチギレした義母から赤ちゃんへの“勝手プレゼント”…ファーストシューズ大論争をミキハウスに直撃「誰が買うべきか?」
母親がブチギレした義母から赤ちゃんへの“勝手プレゼント”…ファーストシューズ大論争をミキハウスに直撃「誰が買うべきか?」

SNS上で今、赤ちゃんが初めて履く靴“ファーストシューズ”をめぐる議論が大きな話題を呼んでいる。とある母親の投稿をきっかけに、賛成派と反対派の意見が真っ向から対立している。

「義母が勝手にファーストシューズ買ってきた。ありえん」

赤ちゃんが初めて自分の足で歩き出す、その記念すべき一歩を支える「ファーストシューズ」。この小さな靴をめぐって、今、SNS上で議論が巻き起こっている。

話題の発端となったのは、ある母親のXへの投稿だった。

〈助けてもういや。義母が勝手にファーストシューズ買ってきた。ありえん。ミキハウスの1万くらいするやつだけど嫌だ許せない。私が欲しいと思ってたやつだけど試着あってミキハウスかニューバランスかアシックスから選ぼうと思ってたのに。むり〉(原文ママ)

この女性は、わが子のファーストシューズを自分で選びたかったにも関わらず、義母に先にプレゼントされてしまったことで相当なショックを受けてしまったという。

この投稿は瞬く間に拡散され、多くの共感と議論を呼ぶこととなった。

〈初めては親がいいみたいな概念、子どもを物として見てる感があって嫌だな〉

〈そもそも義母だろうが誰だろうが我が子にと買ってもらえるなら何でも嬉しいしありがたいよ。

私じゃないんだよ、我が子がもらうんだから〉

〈嫌すぎますね。うちも義母から服、靴買いまくられてます。買う楽しみを奪われてる感… 自分の好きなもの買って履かせましょう!〉

〈「体験を奪われたくない」ってめちゃくちゃ大きな問題だと思うけどなぁ。私も、生涯で一度しかない子育てって決めてるから全部自分でやりたいよ〉

親の意見に共感できるという人や、過剰に反応しすぎという意見、さらには「嫌なら履かせなければいい」「捨てれば済む」といった厳しい反応まで、さまざまな声があがっている。

また一方で、「ファーストシューズってそもそも贈り物じゃないの?」という指摘も見られ、SNSでは“ファーストシューズ論争”がヒートアップしている。

そこで今回話題に上がった子供服ブランド「ミキハウス」に、ファーストシューズの意味や考え方について話を聞いた。

ファーストシューズは誰が買うべき? ミキハウスの見解

まず、ファーストシューズとはどのようなものだろうか。

「歩き始めの赤ちゃんのためのシューズです。『歩く』が始まったお子さまの足は、骨がやわらかく、履く靴によっても影響を受けてしまいます。ファーストシューズは、その小さな足の成長をサポートし、正しく歩行するための大切な役割になるので、赤ちゃんの足に合ったお靴を選ぶ必要があります。

初めて一歩、二歩、よちよちと歩み始める姿は、とても感動的でメモリアルな瞬間だと思います。ファーストシューズが必要になるということは、皆さまにとって、赤ちゃんの成長を実感する幸せな節目なのではないでしょうか」(ミキハウス、広報部・担当者、以下同)

やはり、ファーストシューズは単なる実用品だけではなく、成長の記念品という側面も強い。そう考えると、親が「自分で選びたい」と強く思う気持ちも理解できる。

では、SNS上で注目を集めた論点、「ファーストシューズは親が買うべきか、それとも贈られるべきか」について、広報担当者はこう語る。

「赤ちゃんの成長を喜ぶ皆さまにとって、ファーストシューズは特別なものです。ファーストシューズは、『親族から贈られると幸せが訪れる』という言い伝えをご存知の方もおられるので、お店には、ご家族や3世代でのご来店、ギフトのお客様などさまざまいらっしゃいます。

どの方もお子さまの成長を喜び、嬉しそうにファーストシューズを購入されます。皆さま、お子さまの健やか成長を願い、お子さまにいいお靴を履かせてあげたい、という想いでご来店されます」

実際に買う人の割合は……

誰が買うべきかに決まった正解はないが、親の「自分の目で選びたい」という気持ちと、祖父母などの「よいものを贈りたい」という思い。どちらも赤ちゃんを思っての行動であることは確かなようだ。

ミキハウスによれば、実際の購入者のうち約6割以上が「自家用」での購入だという。その理由としては、店舗でのサイズの計測を希望する人も多いためだという。

とはいえ、残りの約4割は「プレゼント用」。決して少なくはない。

ファーストシューズは、赤ちゃんの成長を祝う大切なアイテム。誰が買うかはそれぞれの家庭の自由だが、そこに「赤ちゃんへの愛情」があることを忘れなければ、きっとお互いに歩み寄れるはずだ。

取材・文/集英社オンライン編集部

編集部おすすめ