「許せない!」給食に体液を混入したメンバーもいた変態教師グループに親は激怒、保護者説明会では涙も…所属小学校ナンバー3の主犯は「学校だより」をつくっていた過去
「許せない!」給食に体液を混入したメンバーもいた変態教師グループに親は激怒、保護者説明会では涙も…所属小学校ナンバー3の主犯は「学校だより」をつくっていた過去

女子児童の下着などを盗撮しSNSのグループチャットで画像を共有したとして複数の教員が逮捕された事件。名古屋市の主幹教諭の森山勇二容疑者(42歳)がグループチャットを管理する形で10人近くの教員が参加しており、現時点で森山容疑者含め計3名の現役教員が逮捕されている。

変態教員グループの信じられない行為に、保護者や元教え子らは絶句している。 

保護者向けの説明会では泣きだす親も

変態教員らのグループチャットの存在が発覚したのはグループの1人である 名古屋市内の小学校教員、水藤翔太被告(34歳)強制わいせつ事件だった。

水藤被告のスマホ押収品を解析したところ、複数の教師たちで構成されているグループチャットの存在が発覚。森山容疑者と横浜市の小学校教員、小瀬村史也容疑者(37歳)が性的姿態撮影処罰法違反(撮影など)容疑で逮捕された。 

26日に行われた、森山容疑者が勤めていた小学校での保護者向けの説明会では保護者からの質問が相次ぎ、あまりの怒りとやるせなさに泣き出す保護者もいたという。説明会は2時間以上にわたって行われた。 

森山容疑者が以前に勤務していた小学校に娘2人を通わせ、担任になったことがという保護者は、今回の事件を受けてこう嘆いた。

「もう10年近く前にお会いした先生だから顔も覚えてないくらいでしたが、とても親身になってくれる印象でした。だからこそ本当に信じられないし許せないです。もし自分の娘が気づかないところで何かしらの被害に遭っていたかもしれないと想像すると、怒りを通り越して悲しいほどです」

森山容疑者は保護者に学校の様子を知らせる「学校だより」を作る担当でもあり、子供の写真を撮影できる立場を悪用して盗撮した可能性もあると見られ、保護者たちの間では「隠しカメラなどで撮影していた可能性もあるのでは」といった心配の声も上がっていた。

社会部記者によると、森山容疑者は校長と教頭に次ぐ、主幹教諭というナンバー3のポジションに就いていた。校長や教頭を補佐するほか、教員の取りまとめ役でもあり、学校行事では記録用の撮影係だったという。

「体育会系な先生で子供たちから人気でした」 

森山容疑者はグループチャットの管理者だったというが、最初に逮捕された名古屋市内の小学校教員、水藤翔太被告(34歳)の起訴状は、読むに耐えないおぞましい内容だったという。

「起訴状には3件の罪状が書かれており、ひとつは駅のホームで陰茎を露出し不特定多数人に容易に認識できる状態にした公然わいせつ罪でした。

それ以外の2つは当時勤務していた小学校で行ったことで、生徒の給食に体液を混入さした不同意わいせつ未遂と器物破損です。3つ目が生徒のリコーダーに自身の性液を付着させるなど、強制わいせつも含む内容でした。とにかく、おぞましいのひと言で信じられない行いです」(地元紙の社会部記者)

2人も変態教員が逮捕されるなど、名古屋市教育委員会としても前代未聞のことであり、これには名古屋市教委の教職員課主席管理主事も「かなりのお問い合わせが来ているため、森山と水藤の資料が混同しないように注意しながらお話しします」と慌てていた。

主席管理主事は言う。

「水藤被告は年齢も若く、学年主任などの責任を負う立場ではなく、立場的には一般教諭です。校長に聞き取りしたところ、特に勤務面に問題はなく、子どもたちに丁寧に関わる印象の教員だったとのことです。

現在、水藤被告は起訴休職という扱いになっています。本人からの辞職願いなどはありません。起訴後には学校に絶対に接触しないという約束で釈放されており、本人から学校へのお詫びなどはできないのが現場です。

ただ当然、教育委員会が本人と接触して現在も聞き取りを行っており、処分が決まっていないので、教育委員会としてお答えはしかねるところです」

学校側から保護者への説明は、3月の事件についてはすでに保護者説明会で行なわれており、追起訴の内容について現在は未定だという。

森山容疑者も小瀬村容疑者も「熱心で丁寧な先生」という印象を持たれる人物だった。これには水藤被告も同じで「なぜ」という声が保護者らから上がっている。

かつて水藤被告に体育の授業を見てもらっていたという高校生の息子を持つ保護者に話を聞くことができた。

「水藤先生はまさに体育会系な先生で子供たちから人気でした。先生が担当するクラブに参加する生徒は、みんな楽しく活動ができていていい思い出ばかりだと話していました。

だから息子も『なんであの先生がこんなことして捕まっているのか』と現実を受け止められない様子で、友達もみんな同じ様子だったと言っています」

保護者はどうすればいいか? 我が子を守るには… 

教員の職務は学校における教育活動を通じて児童の人格形成に直接携わることである。その大事な職務を悪用し、児童を自らの性欲の捌け口にするとは考えられない行いだ。

公認心理士でスクールカウンセラーの荒谷純子氏に、教育機関や生徒らはどのように気をつけるべきかを聞いた。

「私が小学校のスクールカウセラーをやってた時、今でも忘れられない光景があります。それは男性教員が休み時間に、自分の膝の上にショートパンツを履いた女児童を座らせていたんです。

廊下からそれが見えたので何気なく近づくと、男性教員は女児童の太ももを撫でていました。さらに近づいたらパッと手を外しましたけど。

低学年の生徒の場合、先生との距離が近いし、今、自分の下着が見えているかどうかの意識がない子もいます。それにそもそも、先生が自分に危害を加えるなどと思わない。

例えば太ももを撫でられても先生から気に入られていると思ってしまうケースさえある。ここは親御さんがきちんとプライベートゾーンの説明やボディタッチに関する注意をしっかりとお話しすべきだと思います

しかしながら、親の目は学校の授業中や休み時間まで届かない。学校自体は今度どう取り組むべきか。

「全体研修でこうした事態を予防するにはどうしたらよいか、先生たち自身が洗い出すことが必要だと思います。また、学校内だけでなく、気になったことを言える通報窓口は複数名で学校内だけでなく学校外にも置くべきだと思います」

阿部俊子文部科学相は27日、閣議後の記者会見にて「教師への信頼が損なわれ、極めて遺憾だ」「厳正に対処をしていただきたいと考えている」とし、全国の教育長を集めた会議を近くオンラインで開くという。

※「集英社オンライン」では、今回の事件について情報を募集しています。下記のメールアドレスかXまで情報をお寄せください。

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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

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