
変態教師グループが起こした事件による余波が拡大中だ。女子児童の盗撮写真やAIによる性的なディープフェイク画像が共有されていたチャットには、現役の小中学校の教師ら10人が参加していた。
“金持ち”妻に婿入りして…
名古屋市教育委員会は6月27日午後3時過ぎ、同市の教師が女性児童の下着を盗撮しSNSで画像を共有するなどした一連の事件を受け謝罪した。その3日後、変態教師グループの1人である水藤翔太被告を懲戒免職の処分とした。
“変態教師グループ”の管理役だったのは6月25日に逮捕された名古屋市の森山勇二容疑者(42)。学校のデジカメなどで女子児童を盗撮していたという。
社会部記者が話す。
「森山は学校のナンバー3という立場。校長や教頭をサポートするかたわら、記録係として写真を撮っていた。県警は学校のデジカメやタブレットを押収。調べを進めると、森山は学校のデジカメを使用して盗撮したことが判明し、その写真をチャットで共有していた。また、写真は学校の敷地内で撮られたと思われるものから、校外学習など学校外の活動で盗撮されたものまであった」
森山容疑者はもともと県外の人間であり、姓も異なっていたという。経歴について社会部記者が続ける。
「新潟県出身の森山は、愛知教育大学への進学を機に名古屋へ来た。
近隣住民は今回の事件について、「森山さんの旦那さんの事ですか……。事件の事は報道を見ましたから知っています。ほんとあんなことするようには見えませんでしたけどね……」と驚きを隠さない。
「最近、見かけなくなりましたが昔は旦那さんがお子さんを家の近所の公園で遊ばせていたこともありますし、いい父親という風に見えました。なんであんな事件を起こしたのかと思ってしまいます。近所付き合いという意味ではほとんどないのですが、町内の清掃活動などには奥さんが出てきていました。旦那さんはほとんど見かけた記憶がないんですよね。会えば挨拶はするんですけど。
そもそもお会いして話したのは、ご結婚して、こちらに今の自宅を建てるというタイミングでご挨拶に来られたときの一度きりですから。
取材を進めているところ、森山容疑者宅の前に一台の軽自動車が停車した。運転席には親族と思しき白髪の男性が乗っていた。
運転席から降りてきたところで話しかけると、一瞬記者の方を見て、手で制するような仕草をしたまま歩き出す。そして、そのまま一切問いかけには答えず家の中に去って行った。
厳正な対処をすると名古屋市教委
名古屋市教委によると、「校長の聞き取りによれば『森山容疑者は積極的に仕事に取組み、悪い印象は一切なかったので驚いている』とお聞きしています」という。
一方で、森山容疑者が起こした事件の余波は大きい。名古屋市教委の主席管理理事が話す。
「いま、学校内での教師によるデジタル機器の扱いについて、見直しを早急に行なっています。2015年度に外部記録媒体の扱いということについて、その旨の通知を各学校にしました。けれども、2015年での内容は古いということもあり、今はこれだけスマートフォンが全盛の時代なので時代に即していない。
名古屋市教育委員会にはこれまで100件以上の苦情の電話がきているという。
「保護者からの問い合わせもあり、全国のいろんな方からのお叱りとかご指摘、ご意見とかもいただいております。真摯(しんし)に受け止めて対応してまいりたいです」
そして、「森山についてはまだ、何も事情を聞くことはできていません。できるだけ早く聞き取りを行い、厳正な処分を行います」と断言した。
森山容疑者は現在、県警の取調べで容疑を認めているという。捜査関係者は「事件が大きな話題を呼び警察庁からの“圧”が強い、残る教員を捕まえないと県警のメンツがつぶれる。解析班もフル動員して捜査にあたっているが、とんでもない事件を起こしてくれた」と記者らに日々、疲れた顔で漏らしているという。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班