〈遠野なぎこさん行方不明からもうすぐ2週間〉「男はもういい」結婚、離婚、交際を繰り返した末に…「愛猫と過ごす時間が一番幸せ」共演者は何を思ったか
〈遠野なぎこさん行方不明からもうすぐ2週間〉「男はもういい」結婚、離婚、交際を繰り返した末に…「愛猫と過ごす時間が一番幸せ」共演者は何を思ったか

7月3日に女優でタレントの遠野なぎこさんの自宅兼事務所から遺体が見つかってから、まもなく2週間が経とうとしている。遺体の身元の発表はされず、遠野さんの行方についてはどこからも明らかにされていない。

親交のあった共演者たちはいま何を思うのか。改めて遠野さんの心の変化に迫る。

「毎月のように心身の変動に悩まされていたのかな」

遠野さんは元々Instagramやブログを頻繁に更新していたが、6月27日を最後に更新が途絶えている。最後に表舞台に出たのは6月13日に配信されたトークバラエティ番組『Mr.都市伝説 関暁夫の裏都市伝説』だった。

13日配信のこの番組では「芸能界の闇」について語る回だった。共演した「実話ナックルズ」編集部のバーガー菊池氏は言う。

「収録は今年3月末でした。この時の遠野さんはかなり体調が悪かったようで起き上がるのもやっとと言っていました。ここでお会いしたことをきっかけに、その直後の4月に弊誌のインタビュー記事にも出ていただきました。

この日は逆に体調が戻ったようで、とても元気でした。今にして思えば毎月のように心身の変動に悩まされていたのかなと思います」

遠野さんといえば、6歳頃から児童劇団に所属し子役として活躍。1991年に『超人戦隊ジェットマン』で俳優デビューした。

1995年にドラマ『未成年』や、大河ドラマの『八代将軍吉宗』に出演し、その確かな演技力が話題となった。

特に『未成年』では、いしだ壱成さん演じる主人公・ヒロに強い思いを寄せる難しい役を演じて、視聴者に鮮烈な印象を残した。

そして1999年の19歳当時に2000人の中からNHK朝の連続テレビドラマ小説『すずらん』のヒロインに抜擢された。当時、取材した芸能記者は言う。

「清純派女優として売り出されてヒロインに抜擢されましたが『印象的な強い目』だと当時のプロデューサーも話していました。

しかし、後になって彼女自身がこの当時、遠野さんと同い年の娘がいる男性と同棲していたと暴露し、さらに事務所社長からは『歴代のヒロインでこんなに私生活が乱れていた女優はいない!』と激怒されたという話もありました」

その後、2001年には映画『日本の黒い夏─冤罪』で日本映画批評家大賞新人賞を受賞。その演技力がプロにも高く評価された。

2002年公開の映画『海は見ていた』では遊女役を熱演し、初ヌードを披露するなど女優としての覚悟を見せた。その当時のインタビューなどではこのように答えていたと芸能記者は言う。

「『役柄の感情の出し方のバランスがわからなくなり涙が止まらなくなることがある』と言っていました。そして『海は見ていた』の熊井啓監督からは『泣いたら泣いただけ下手になる』と言われたことや、役にのめり込みすぎてとても疲れたとおっしゃってました。

『破天荒でありながらどこか刹那的で繊細な一面もあり、魅力的な女優さんでした』とも言われていました」

「彼女自身からしたら甘えたかったけど甘えられずにいたのかもしれない」 

30代になって事務所の移籍などのタイミングでバラエティ番組などにも出演し、恋愛遍歴の披露などをするように。そして2013年と2014年には摂食障害や実母からの虐待などを告白する自叙伝を出版。

その当時、週刊誌の対談企画や番組などでも数多くの共演経験があるテリー伊藤氏は言う。

「一度に7股とか、3度の離婚も全部スピード離婚とかさ、恋愛遍歴が多いとかいうと言葉が強いんだけどね、とてもサービス精神が旺盛で機転のきいた方だったから、俺がずけずけと聞くことにも、なんでも答えてくれましたよね。

こちらが求める回答を惜しげもなくしてくれるんですよ。『エッチしたら(家から)すぐ帰ってほしい』とか『基本的に1回しかしないし!』とかですね」

だが、そんなぶっちゃけトークをする中で、テリー氏はこんな思いを感じたようだ。

「男性との恋愛で自分の弱さや寂しさを埋めようとしていたというかさ。彼女自身からしたら男に安心感を求めたけど得られずに、甘えたかったけど甘えられずにいたのかもしれないし、切なく感じましたよ」

前出の菊池氏は、インタビューした中で遠野さんのある言葉が印象に残っているという。

「2年ほど前まではマッチングアプリで100人の男性に会ったとか、結婚寸前までいきかけたとか、いろんなことが報じられていましたよね。でも今年の4月にインタビューした時は『男はもういい』と言っていました。

そして『愁くん(オスの飼い猫)と過ごす時間が一番幸せ』とも。たぶん、人付き合いも最小限にしていたようで、ヘルパーさんと連絡を取り合っている程度だったのだと思います」

つい先日、遠野さんが大切にしていた愛猫の愁くんの無事が確認され、SNSにも安堵の声があふれたが、いまだ遠野さんの安否はわかっていない。

遠野さんと同じマンションの同フロアに住む住民も不安な様子でこう語った。

「ご遺体が発見されてから、しばらくマスコミが取材にきたり騒がしかったのですが、ここ最近は本当に動きもなくて…引っ越し業者などの出入りもない。

部屋の前はいつも静まりかえっていますね、遠野さんの件が気になってマンションにも問い合わせたのですが、何も教えてもらえませんでした」

社会部記者が解説する。

「ご遺体は真夏日が続いていたことからかなり腐敗が進んでおり、身元確認に時間がかかっているのは事実です。ですが警察としては『事件性がない』とみている。親族や近親者が積極的に公表しないかぎり遺体の身元が公になることはなかなかない」

確かな演技と、飾らないトークで視聴者に愛されている遠野さん。彼女の行方は今もわからないままだ。

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

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