〈“変態教員グループ”最悪の男 初公判〉児童のリコーダーと給食に体液を混入…さらに動画撮影していた教師「本当に反省しています」路上で女児への加害も発覚
〈“変態教員グループ”最悪の男 初公判〉児童のリコーダーと給食に体液を混入…さらに動画撮影していた教師「本当に反省しています」路上で女児への加害も発覚

勤務していた小学校で児童の給食に自分の体液を混ぜたなどとして不同意わいせつや器物損壊などの罪に問われた元名古屋市立小学校教員・水藤翔太被告(34)=名古屋市中区=の初公判が7月17日、名古屋地裁(須田健嗣裁判官)であった。水藤被告は「被害者に一生残る傷を負わせた」などと述べて起訴内容を認め、検察側の冒頭陳述では余罪を含めた想像を絶する被告の変態行為の数々が明らかにされた。

水藤被告は児童の盗撮画像をSNSで共有していた全国の変態教員ネットワークの一員で、今年3月に先行して愛知県警に逮捕され、一連の事件発覚の発端になった。

秘匿性の高い「エレメント」というアプリを使用した

起訴状などによると水藤被告は20●●年●月から●月にかけ(※児童の特定を避けるため編集部判断で時期を伏せています)、勤務していた名古屋市立小学校で児童2人が音楽の授業で使用する楽器に体液を付着させたり、児童の給食の食器に体液を混入させたりした。

さらに今年1月に名古屋市内の駅ホームで当時15歳の少女のリュックに精液を付着させたとして今年3月に器物損壊容疑で逮捕・起訴された。

その後の捜査で児童の盗撮画像をSNSで共有していた変態教師グループの存在が浮上。このSNSの管理者だった名古屋市立小学校教員・森山勇二(42)と、メンバーの一員の横浜市立小学校教員・小瀬村史也(37)の両被告=ともに性的姿態撮影等処罰法違反罪で起訴=らの事件が明らかになった。

グループはこの3人を含めた全国の小学校教員ら約10人で構成されており、盗撮データ共有には秘匿性の高い「エレメント」というアプリを使用したとみられている。

この日は約30人の傍聴席を求めて120人以上が整理券の配布に並んだ。なかには、小学生低学年と見られる女児も含まれ、教員の立場を悪用して卑劣な性犯罪に及んだ被告の法廷での言動に注目が集まっていることを感じさせた。

午後3時10分に開廷した初公判で水藤被告は白色のTシャツに黒色の無地のスラックス姿で入廷。傍聴席に一礼したが顔の下半分を隠すかのように、大きな白いマスクをつけていた。

起訴状が読み上げられると水藤被告は小さくぼそっとした声で、「問題ありません。被害者の方々には一生残る傷を負わせてしまって、僕の関わる全ての人に大きなご迷惑をおかけして、世間の方々に大きな不安と憤りの思いをさせてしまったことについて、本当に反省しています」と起訴事実を認めた。

「被害者に謝罪を含めた示談の相談を提示している」

続いて行われた検察官の冒頭陳述によると、水藤被告は大学卒業後に2年間非常勤講師として働いた後、2014年から小学校で教師として勤務し、現在は妻子と同居中。

20●●年、当時受け持っていたクラスの児童AとBのリコーダーの吹き口に精液を付着させ、それを口にさせた。一連の犯行の様子を撮影した動画を所属していたSNSのグループチャットに投稿した。

さらに翌年にも別の児童CとDのリコーダーの吹き口に同様の手口で自らの精液をつけて口にさせ、犯行状況を撮影した動画を投稿した。

これとは別に●年●月●日正午ごろ、教室内で給食の配膳中に自己の精液を貯めていた瓶を取り出し、被害児童Eのスープに混入、その様子をスマホで撮影した。

また今年1月、電車内で性的欲求を満たしたいと考え、名古屋市高速鉄道の電車内で陰茎を露出した。さらに熱田神宮伝馬町駅で下車した後のホームで好みの容姿の少女(当時15歳)を見つけ、手淫しながら後ろから近づき、背負っていたリュックサックへ射精した。

これ以外にも冒頭陳述では名古屋市内の路上などで自分の好みの容姿の女子児童を見つけ、すれ違いざまに自分の陰茎を見せつけてその瞬間をスマホで動画撮影するなどの余罪が複数あり、ほとんどのケースで犯行の様子を動画撮影し、一部をSNSに投稿していた。いずれも性的欲求と承認欲求を満足させるためだったという。

閉廷後に囲み取材に応じた水藤被告の弁護士は次のように述べた。

「本人は反省していて、それぞれが起訴された段階で、被害者に謝罪を含めた示談の相談を提示している。グループチャットなどについては本人は主犯でもない。そのため、(グループに)誰がいたかなどわからない部分がある。

あと検察側の証拠提示が遅れているので、私としても何が事実かわからないから答えられない」

検察側は公判で8月中旬頃に余罪を追起訴することを検討していると表明した。

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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

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