スキージャンプ女子日本代表・一戸くる実が7月17日、自身のインスタグラム(@_kurumi_0620)を更新した。

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投稿では、2週間前に急逝した仲間・坂野旭飛(さかの・あさひ)への思いを綴った。

坂野旭飛はスキージャンプ男子日本代表として将来を期待されていた19歳の選手で、2022年の世界ジュニア選手権では団体銀メダルを獲得するなど、国際大会でも活躍していた。一戸とは同世代で、ジュニア時代からともに表彰台に立ち、今年からは雪印メグミルクスキー部のチームメイトとして、再び同じ舞台で競技に向き合う予定だった。

「その別れはあまりにも早く、未だに大掛かりすぎるドッキリなんじゃないかと疑いたくなる」と胸の内を明かし、「本当はもっと一緒に飛びたかった」「オリンピックの団体戦で、共に表彰台に立ちたかった」と悔しさをにじませた。

さらに、「これからは、あさひの分まで夢を追いかけます」「彼の分まで競技に真摯に向き合うことが、私にできること」と力強く決意を記し、最後には「あさひへ」と呼びかけながら、「ありがとう」の言葉で締めくくった。

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コメント欄には「未だに信じられない」「あさひくんの分まで、いいジャンプを」など追悼と一戸への励ましの言葉が多く寄せられた。「その笑顔に救われた人は多かった」「思い出されるのは屈託のない彼の表情」といった声からも周囲にとってどれほど大きな存在だったかが伝わってくる。

坂野旭飛さんは、北海道・札幌市出身で下川商高時代に全国高校大会を制すと2024年W杯・札幌大会の代表にも選出された。父・幸夫さんは元ジャンプ選手だったという。

文:SPORTS BULL(スポーツブル)編集部
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