ダイヤモンドリーグモナコ2025の3000M障害に東京世界陸上内定の三浦龍司が出場した。
ライバルはオリンピック、世界陸上ともに連覇を成し遂げている圧倒的王者・エルバカリ。序盤、エルバカリは先頭集団につけて順調な走りを見せる一方、三浦は後方に位置して様子をうかがった。1000Mを過ぎたところでエルバカリが飛び出し独走状態に入る。三浦は安定したスピードで順位を上げ2位集団でエルバカリを追い続けた。ラスト1周の鐘がなると三浦が一気にギアを上げた。24秒差あった距離を一気に詰め、ラスト100Mでエルバカリに並んだ。。一時は前に出たものの、ラストスパートで競り負け、惜しくも2位でフィニッシュした。それでも、三浦のタイムは8分3秒43と自身の日本記録を更新する快挙となった。
試合後のインタビューでは「今までのレースで1番手応えがあって、満足できたし、とても嬉しい」と笑顔で語った。後方からスタートし追い上げたことについては「いつもの競技場より水濠が少し浅くて、見にくいということがあった。そこを気にして着実に自分のリズムで飛んでいった。」と淡々と作戦通りであったことを明かした。最後に「自己ベストが大幅更新できたことは確実に自信に繋がった。世界陸上ではメダルを狙いたい」と日本の大エースが東京世界陸上に向けて更なる躍進を誓った。
文:SPORTS BULL(スポーツブル)編集部