20mの巨大渦潮を45m真上から眺められる「渦の道」
(上)展望室の床の一部はガラス張りになっている (下)大潮のときはこれぐらいの渦潮が見られる / ここに載せきれなかった写真はBit写真館で
大塚国際美術館エスカヒル鳴門と2日連続でご紹介したが、やっぱ鳴門といって絶対に外せないのが渦潮(うずしお)。
淡路島と四国の間にある鳴門海峡で発生する渦潮は直径が最大で20mにもなり、世界でも最大規模だそうだ。


渦潮見物といえば、岸や崖の展望台からか、観光船で渦に近づいたり中に入っていく、といった方法があるが、近頃はなんと巨大な渦を真上から眺められるスポットもあるのだ。
それは、鳴門海峡に架かる巨大吊り橋、大鳴門橋に設置された「渦の道」。

車が通る道路の下の橋桁部分にある広い空間。元々は鉄道を通す計画だったそう。この部分に、橋の中央部に向かって長さ約450mにもなる遊歩道がある。

その高さや、上の道路に大型の車が通ったり風が吹いたりするときの揺れなどで少しドキドキしながら、進んでいくと、途中にある休憩所にたどり着く。
ここの床の一部はガラス張りになっていて、ここから真下の鳴門海峡の激しい潮流が流れられる。

そして、さらに進んでいくと、終点の橋の中央部にある展望室に到着だ。ここも、床がガラス張りになっているところがあり、陸地から450m、海面から45mの高さより、真上から渦潮を覗くことができるわけ。
残念ながら私が行ったときは小さな渦しか見られなかったけど、巨大な渦が期待できる“大潮”のときなら、直径20m以上の渦が見られるときもあるようで、そのときにガラスの上に立てば、渦の中に巻き込まれるような感覚に陥るほどの大迫力を味わえるそうだ。

小さな渦しか見られず、係の人に「これも一応渦潮ですよね?」と確認して自分を納得させる(私のことです)ってことにならないためには、公式ホームページにある「潮見表」で、大潮の日時を確認してから行くべし。

3日間連続で徳島の鳴門についてお送りした。

映画『バルトの楽園』のロケ地で「板東俘虜収容所」のセットも公開中だし、この夏はぜひ、今が熱い鳴門に遊びに行ってみてはいかがだろうか。
(もがみ)

・徳島県立渦の道
 入場料:大人500円 中高生400円 小学生250円(大塚国際美術館、エスカヒル鳴門との割引共通チケットあり)