ポルトガルは、日本のかほり [洗濯物編]
やっぱり太陽の光に当てねばね。
ヨーロッパに来た当初、ベルギー人がイギリス人に、「日本ではね、洗濯物をオモテに干すのよ〜。パンツやクツ下があちこちの家からブラブラぶらさがってて、そりゃあロマンチックな風景よぉ〜。」と説明し、あざけ笑っている場に居合わせた。
その時、「ふーん、外に干しちゃ恥ずかしいんだー。」と認識したことを覚えている。

しかし、ポルトガルに来てみますと、ふつーに外に干している。久しぶりに見ると、なんだか「ま、恥ずかしいわ。」なんて思っちゃって、早くも外国カブレしていることに気づく。そこですかさず、おのれ!大和魂を忘れたか?!と自分を戒める。……そんな私の心の葛藤はさておいて、話を本題に戻しませう。

ポルトガル人におきましては、さらに「洗濯物は絶対に外!外なのっ!」という意地すら感じられる。
雨が降ってる日は、どんなにザンザン降りであろうとも、洗濯物全体をビニールで覆い、外にぶらさげている。逆に、それじゃムレるでしょう? もはや「乾燥」という目的は果たせまい。この点については、日本人を超えた、と言わざるをえない。 ……の? ん?

(エキサイトニュース編集部 ベルギー特派員 ばび )