
スターウォーズは全米で公開とともにダントツの週末興行成績第一位。
ところで、H.G.ウェルズ原作の火星人の襲来を描いた「宇宙戦争」(原題:War of the Worlds)は1953年にバイロン・ハスキン監督によって映画化され大ヒットしている。特に火星人の乗っている円盤型の美しい色彩の宇宙船は、その後の宇宙映画にも大きな影響を与えたといわれ、1954年度のアカデミー賞最優秀特殊効果賞を受賞している。
この円盤型の宇宙船をデザインしたのは日系二世のアルバート・ノザキ。ノザキ氏は1912年東京で生まれ、3歳の時に両親とともに米国へ移住。大学で建築を学んでいた彼は卒業後1934年にパラマウント社に入社し視覚効果を担当。第二次大戦中は日系人収容所に入れられたが、戦後パラマウント社に復帰し、宇宙戦争でその才能は誰もが注目するところとなった。
原作にはない火星人の宇宙船を円盤の形にしたことがこの映画のヒットにつながったとも言われるほど、彼のアート・デザイナーとしての評価は高い。『インディペンデンス・デイ』の巨大宇宙船にも大きな影響を与えたとも言われている。
ノザキ氏はこの他にも『地球最後の日』(1951)『十戒』(1956)などの美術を担当している。