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羽虫はなぜ顔めがけてとんでくるのか

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私と虫の双方に不愉快な毎日の遭遇スポット。もうお互い、手打ちにしましょう。

この時季、散歩したり自転車に乗っていると、ほぼ100%、顔面に羽虫がぶつかってくる。口の中にダイブしたり、目や鼻にも、また、唇にグロスを塗っていると、新しいリップアートかと思うほど付いてくる。徒歩5分の距離で平均2〜3匹。ヒッチコックに「HAMUSHI」として映画化をお願いしたい(もういないけど)。
私から虫を引き寄せるエキスのようなものが出ているのかと思い、ひとに話すと、同じ思いをしている人が多いことがわかった。となると、考えられるのは2つの仮説。

1「羽虫は肌の色か温度に反応し、寄ってくる」
2「羽虫は常に地上150〜160センチくらいの場所に、層として分布し、ちょうど人の顔面に当たる」
だが、思えば、子どもの頃から虫が顔にぶつかっていたので、2の仮説は消えた。
そこで、害虫駆除のプロ・フマキラーに聞いてみた。企画推進部の方は、「虫の色と大きさ」「昔、住んでいた場所」など私に確認し、研究所に問い合わせたうえでこんな回答をくれた。
「その“羽虫”を実際に見ないとはっきりはわかりませんが、お話から推測すると、何種もいるショウジョウバエ科の一種・メマトイではないかと思われます。これは吸血や被害などがなく、当社ではあまり調べていないんですが、このくらいの時季に出て、どういうわけか人の顔に寄ってくる習性があることがわかっています。蚊のように、二酸化炭素に寄ってくるわけでもないので、なぜ人の顔にくるかはわかりませんが……」
 
ちなみに、地域としては群馬、長野、沖縄に、また、山や川、みかん畑にも多くいると聞き、「なるほど! 私、長野出身なので、ピッタリですね!! ありがとうございましたー」

スッキリして電話を切った後、よく考えると、では、私が今もなお東京で毎日浴びている虫爆弾は何なのか気になってきた。そこで、次に昆虫研究家・石谷正宇さんに同じ質問をぶつけてみると、こんな回答があった。
「確かに、メマトイという目の前をうるさくつきまとうハエの仲間はいますが、それだけではないような気がします」

石谷さんは、大きく2通りの考え方がある、と指摘する。1つ目は「昆虫は一般に動物の中では圧倒的に数が多いので、普段でも数多くの昆虫が飛んでいる。したがって、自転車などに乗っているときでも、人の体によく当たるのは当然」というもの。また、2つ目は「昆虫は明るい色を好み、特に黄色に多く集まる性質がある。したがって、明るい黄色系を着ていると飛んできてよく当たることになる」というものだ。「私は両方だと思っています。虫がたくさんいるところに明るい黄色系を羽織ったりすると、てき面なのではないでしょうか?」(石谷さん)

確かに、黄色系を着ているときは虫がものすごい数、寄ってくる。虫は色が分かるのか、と聞くと、石谷さんはこう言った。
「昆虫は、色がわかるというか、人間が見える範囲(可視光)より、紫外線に近い波長の方がよく見えるんです。ですから、人以上に物が見えるといえますし、人以上に赤外線の方が見えないとも言えます。なぜ黄色系を好むのかはっきり分かっていません。でもほとんどの昆虫で黄色系を好むことは知られています」
今後は黄色系はやめるか……悩みどころだ。
(田幸和歌子)

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2005年6月17日 00時00分

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