スイカもびっくり!? 赤ちゃんの頭より大きいジャンボ梨
大きさが比較できるようにと赤ちゃんとの記念撮影をするのだそうです
梨の産地の群馬県榛名町では、毎年11月にジャンボ梨コンテストが行なわれている。このジャンボ梨は、普通の梨の5〜6倍ほどある「あたご」と「新雪」という品種で、普通の梨が大きめのもので、300〜400gなのに対し、標準でも1kgあり、大きなものでは2kgを超えるというから驚きだ。


梨は夏の終わりから秋にかけてが旬といわれるが、「愛宕」や「新雪」は、晩生の品種で11月に収穫の時期を迎える。大きさだけでなく、日持ちも良いのでお正月まで十分に楽しむことができるそうで、お歳暮などの贈り物として人気が高く、特に1.2kg以上のものは「冬将軍伝説」というブランドで売り出されている。今年の値段はまだ確定していないが、だいたい2個セットで2500円程度とのこと。

榛名町でこの大きな梨が作られるようになったのは、以外と古く、お正月まで梨をもたせるのは、ごく普通にやってきたのだとか。また、昔から栽培農家の方々が、自分の農園で実った梨の大きさを競って楽しんでいた経緯もあって、16年前からコンテストが行なわれるようになったのだそうだ。

今年のコンテストは、11月25日(金)に榛名役場の1階ホールで行なわれる。
審査は午前10〜12時。コンテストで優勝した梨は、1週間ほど市役所内に飾られた後、長野新幹線の安中榛名駅構内に飾られて年越しをする。傷むギリギリまで飾られ、最後はJRの職員の方々に食べていただくことになっているそうだ。午後13時からは、出品された梨が一般公開され、入賞以外の梨の即売される。コンテストに出品されただけあって、大きさは市場に出回るものより数段でかく、即売会はまるで争奪戦。早い者勝ちで、あっという間に売り切れてしまうのだとか。気になるお値段はだいたい1個1500〜2000円程度とのこと。

昨年の優勝梨は、あたごの部で2591g、新雪の部で2588g。
昨年は新潟中越地震の影響で落下してしまった実も多かったそうだが、今年は天候もよかったので大きな梨の収穫が期待できそうとのこと。2001年には、直径20cm、2・9kgという超ビックサイズも出たので、それ以上のものも期待できるかも。

ちなみに、このジャンボ梨は4分の1、8分の1カットでは、大きすぎて一度では食べきれない場合が多いので、切り分ける際には食べられる分だけ2cmほどの厚さで中心に向かって一切れづつカットするのがよいようです。梨好きの私としては是非、一人で一気食いをやってみたいものです。
(こや)

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