「複十字シール」を知っていますか
(上)1957年(昭和32年)第6回「天使とクローバー」(中)1958年(昭和33年)第7回「雪の結晶」(下)1959年(昭和34年)第8回「3人の子供」
十字を二つ重ねたマークが印象的な、可愛らしいデザインの切手を発見! いや、よく見ると切手ではく、切手によく似た形のシールのようだ。これは一体……?

という具合に、私と「複十字シール」は出会った。
複十字シールとは、"世界中の結核を撲滅し、肺がんやその他の胸部疾患をなくすため、事業資金を集めることを目的として、世界約80カ国で行われている募金活動"のために発行されているシールのこと。日本では大正時代から発行されており、現在も「財団法人 結核予防会」によって活動が続けられている。

さて、そのシールなのだが、結核予防会のホームページ内のコンテンツ「複十字シール大図鑑」で、これまで発行された複十字シールを見ることができる。うーん、なんという可愛さ! 個人的には1950年代のデザインがお気に入り。また、2002年から続いている安野光雅氏のデザインも素敵だ。こんな可愛いシールを買うことが募金活動につながるなんてちょっと得した気分。

ちなみに、世界80カ国以上で作られている複十字シールの中からデザインの優れたものを選出する「複十字シールコンテスト」がカナダで毎年開催されているが、安野光雅氏デザインによる2002年度の日本の複十字シールは堂々の世界1位に輝いたそうだ。日本の複十字シールの可愛さは世界的にも立証済み。

複十字シールには、切手とは別に、ワンポイントの飾りとしてハガキや封筒に貼って郵送し、「なんだこの可愛いシールは!」というところから、結核や胸の病気に関心が広がっていけば、という願いも込められているという。確かに、思わずペタペタ貼って自慢したくなる。

募金は郵便局・銀行からの振込や郵送等、様々な形で受付けている。可愛らしいシールが欲しい! というあなたも、今も世界で毎年0.4%増えていると言う結核にをなくすために何かしたい! というあなたも、ぜひ下記リンクにて詳細を御覧下さい。

(スズキナオ)
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