12時ちょうどのアルタ前レポ
上/これが「いいとも」オープニングでうつる人たちを、裏側から見た光景。下/12時ちょうどの裏側。テレビから「お昼休みはウキウキウォッチング」の歌が流れはじめたところです。
平日お昼12時といえば、「お昼休みはウキウキウォッチング」、そう「笑っていいとも!」である。

来る日も来る日も、12時ちょうどになると、「♪おひるやっすみはウキウキウォ〜ッチン」の歌とともに、番組が始まる。
そのオープニングの一番最初、いつも数秒間だけ、「いいとも」が収録されているスタジオアルタ前の光景が映され、通行人たちが手を振ったりする様子が流れている。

スタジオアルタ。言うまでもなく新宿東口出てすぐのビルで、地上8階地下2階、「いいとも」が録られているスタジオは7階。6階から下は、ギャル系中心のファッションビルになってます。
それにしても、何度も何度もしょっちゅう通る「アルタ前」だが、ウキウキウォッチングな瞬間がどうなっているかということを気にしたことはなかった。いつものアルタ前とは違うのか。
12時ちょうど、あそこはどうなっているのか。見に行ってみた。

11時50分ごろ、新宿東口。アルタ目指してポテポテ行くと、あれ、いつもとちょっと違う感じの景色が遠目に見える。
アルタ前は、その便利な立地から、待ち合わせに利用する人は多い。オレもよく使った。
だから、たいてい人が大勢集っている場所ではあるのだが、集いかたがなんか違う。固まり感があるというか、人がギュッとしている。そして、身体の向きが一方向にギュッとしている。

近づいてみると、学生など若い人中心に100人はいる。修学旅行生らしき中学生もいたりする。東京名所のひとつですか、ウキウキウォッチングの瞬間。
集団の一番前には、台の上に乗ったカメラマンとテレビカメラ。いつもテレビで見るのと、ちょうど反対側からの光景だ。裏から見たらこうなっていたのか。

12時が近づく。「これ以上前に出ないでください! ここまでです」「通行される方が通りますので、横には出ないでください」スーツ姿の係員が整理をする姿に、ようやく「現場感」みたいな空気を感じる。
そして、カメラがいったん、グイーンと天をあおぐようなかたちで上を向く。
そしてザワッとどよめき。
カメラが上から下におろされた瞬間、「キャー!」「ワー!」とかいう歓声、ジャンプ、手フリフリ。12時だ!

で、次の瞬間、ちょっと笑顔でガヤガヤしながら集団がばらけていく。カメラマンが台から降りる。撤収、解散。この間、わずか数秒。
「ピンクの服、映ってた? マジで!?あ〜、やっぱわかんないかぁ、一瞬だもんね〜」
その場でケータイから友達かだれかにオンエアチェックの結果をたずねるお姉さんもいたりもするが、12時1分ぐらいには、ホント、何事もなかったかのようにいつもの「アルタ前」の光景に戻っていました。

100人ぐらいのかたまりが一斉に飛びはねて、2〜3秒ぐらいで解散する、おそらく日本で一番短い、瞬間盛り上がりイベント。
12時前にアルタ前を通る際に、どうぞ。
(太田サトル)
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