証明写真、キレイに写る裏ワザは存在する?
(上)『Ki-Re-i』の本体。デジタルなので、回数制限はあるものの撮り直しもできます。(下)『Ki-Re-i』の履歴書用写真の見本。これなら好感度もバッチリです!?
学生証や社員証など、春は何かと撮る機会が多い証明写真。しかし、今だかつて納得のいく写真が撮れたことがない! という人も多いのでは? 周囲にそんな話をしてみたところ、「アゴを引いて目を大袈裟に見開く」「膝に白いハンカチを引いて、レフ板の代わりにする」「ちょっと恥ずかしいが、カーテンを全開にして自然光で撮る」などの独自の仰天裏ワザを披露してくれた人もいたが「ホントにそんなんできれいに撮れるの!?」と半信半疑に……。


そこで、最近街でよく見かけるボックス型証明写真、その名も『Ki-Re-i』を展開するコニカミノルタアイデーイメージングの方にお話を聞いてみました!
担当の井上さんによると、『Ki-Re-i』は写真スタジオのライティングを応用しているので、わざわざ白いハンカチや小物を用意しなくても大丈夫! とのこと。服装は白いシャツなどの方が明るく写りそう? と思いがちですが、実は証明写真ボックスは濃紺系の服を着た方を標準色としてセッティングされているため、背景と同化して肩のラインが薄く写る場合があるそう。ふつうにジャケットを着たままで撮影したほうがよさそうです。

さらに、女性の場合ナチュラルメイクが基本にしつつも、ファンデーションはワンランク濃いめの色で厚塗りにならないようにすると、きれいに仕上がるというアドバイスをいただきました! ふ〜む、これは芸能人がテレビに写るときのドーランみたいなもんでしょうか?
あと、意外と盲点になりがちなのが姿勢。椅子の高さをテキトーにしてしまうと、姿勢が悪くなる恐れがあるので面倒がらずに画面を見ながら自分の目の位置まできちんと椅子の高さを調整することが大切とか。細かいことにまできちんと注意を払うことが、写真のデキに影響するんだな〜と、実感した次第でございます。


ちなみに、冒頭で私の知人が披露していた「カーテン全開」説ですが、コレは絶対にNGとのこと。今は証明写真の機械も進化しているので、内部は最適な光量に調節されており、余計な光が入ってしまうとかえって美しい仕上がりにならないのだそうです。
いや〜、しばらく見ないうちに証明写真というのも進化してるんですねぇ。特に私はプロのカメラマンに撮ってもらうのは、緊張して顔がこわばってしまう方なのでボックス型写真機はありがたい存在です〜。撮影の前に、ボックスに付いている鏡で髪型やメイクを気の済むまで直せるところもいいですよね!

驚いたことに、仕上がりの美しさからこの『Ki-Re-i』を使って、自分のCDジャケットを撮影したアーティストもいるそうですよ(元ヒステリック・ブルーのたまちゃん)。
最後に、昔からひそかに気になっていた見本の写真が誰なのかを聞いてみました。
わりとふつうっぽい感じの方が多いため社員の方なのかな〜? と思っていたのです。すると、「昔はそういうこともあったようですが、今はプロのモデルさんにお願いしています。『Ki-Re-i』に関しては全国どこでも見本写真は同じです」とのこと。
井上さんにお聞きしたコツをふまえた上で、皆さんも今年はいつもとはひと味違う証明写真にトライしてみてはいかがでしょう。(野崎 泉)