そうめんやひやむぎに入っているピンクや緑の麺って何?
目にもやさしい色麺はピンクと緑が定番
そうめんやひやむぎを食べるときに気になるモノがある。一把に数本ずつ入っているピンクや緑の色麺だ。


子どものころは妙に嬉しくて、我先に競って先に食べていたものだが、よく考えると色麺って何のために入っているのだろうか? 味がついているわけでもなさそうだし、微妙な本数に何か意味はあるのだろうか?

そこで、先日そうめんとひやむぎの違いについて教えてもらった、揖保乃糸を販売している兵庫県手延素麺協同組合に再び問い合わせてみた。ちなみに揖保乃糸で色麺が入っているのは、ひやむぎのみ。
「ひやむぎを召し上がっていただく際に、食感だけではなく、見た目にも涼しさ、爽やかさを感じていただきながら楽しく食していただきたいと考え、ひやむぎ一把に数本ずつ色麺を入れています」
色は天然の着色料を使用してつけており、着色料は無味無臭なんだそう。

数本にとどめている理由としては、
「白いひやむぎの中にちらと見える色麺は大変趣があります。視覚的にも、また食べたいなと思っていただける効果を期待し、ほんの数本だけ入れています」
とのこと。うーん、確かにあまりにカラフルだと落ち着かないかもしれない。
さらに、
「ひやむぎの色麺は一把一把に手作業で入れております、これは大変手間のかかる作業ですので、作業効率を考えて2本ずつ入れています。多すぎると入れる時に簡単に折れてしまうんです」
という現実的な理由もあるようだ。

基本的には、色麺は目で見て楽しむためのもの。とはいえ、近所のスーパーで各社の商品を見比べてみると、その扱いは実に様々。ひやむぎだけでなくそうめんにも色麺を入れているメーカーもあれば、どちらにも入れていない白麺だけのメーカーもある。また本数も2本以上入っているものもあれば、ピンクや緑、ほかに黄色い色麺が入っているものもあった。


麺本来の味はもちろん、見た目でも楽しめるそうめんやひやむぎ。個人的には色麺が入っているとなんとなく嬉しい。みなさんはいかがですか?
(古屋江美子)