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ご神体はレール? JR最高地点に立つ「鉄道神社」

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JR最高地点に建つ「鉄道神社」。まだあまり知られていないようです

自民党総裁選の投開票日まで1週間を切った。総裁選の争点のひとつである靖国神社には最近、若者の姿が少なくないという。ところで、世の中には「お祈り」とは縁の薄そうな、科学をテーマにした神社がいくつかある。コネタ「第二ターミナル開業に沸く羽田空港で神社にお参り」に紹介された、パイロットも参拝に訪れるという「航空神社」、気象予報士受験生に人気の東京都杉並区の「気象神社」と訪ねるうちに、「目指せ! 日本一高い駅」のJR野辺山駅に「鉄道神社」があるとの情報をキャッチ。長野に行ったついでに立ち寄ってみることにした。

「標高一三四五米六七」の表示のある野辺山駅。神社はどこ? キョロキョロしてみるも見あたらない。観光案内所で尋ねても「鉄道神社? 聞いたことないねえ」とのお返事。もしやガセネタだったのか。「駅としてはここが最高点だけど、線路の最高点は少し先にあってね。そこに石段みたいなのがあるよ。でも神社じゃないと思うけどねえ」、と続ける案内係のおばさま。まあ、とにかく行ってみましょう。

たどり着いた「JR最高地点」は、国道141号線のすぐ脇。あったあった、「最高地点」の名のショップの隣に赤い鳥居が。子ども会の行事でもあったのか、周囲に子どもがたくさんいたが、やはり子ども、神社に興味はなさそう。見るにこの神社、相当ユニーク。鳥居の奥に鎮座しているのはSLの車輪。そしてご神体はレール。鳥居の中央からは、レールを留める釘のようなものがぶら下っている。どんな歴史があるのだろう。神社を作った「JR最高地点を愛する会」に尋ねてみることにした。

「周囲に観光スポットが少なく、JR最高地点に何かモニュメントを、と考えたものです。建立は2005年4月26日、偶然にもJR西日本(福知山線)の大事故の翌日です」
出来てからまだ一年と少し。だから知られていないのか。それにしても、このユニークさは誰のアイデア?
「会員みんなで意見を出し合いました。車輪は小海線を走っていたC56の前輪で、JRから寄付されたものです。基部に祀ってあるレールは、『I』の字に見えるでしょう? これが『愛』に通ずるわけです」
ありがちなアイデアだが、本当に作ってしまうところがすごい。
「旅する人の安全を祈るものですが、合格祈願にもいいです。最高地点だけに、最高の状態で受験できるようにね。売店で絵馬も販売しています」

とても小さなこの神社、果たして観光スポットの定番となれるか。お賽銭箱をのぞくと、誰がお参りしたのか、そこには壱万円札が。最高地点だけに最高額の紙幣を、と考えたのかもしれませんね。
(R&S)

2006年9月17日 00時00分

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