今さらながら……「おとなのふりかけ」が大人な理由
買い置きしている「おとなのふりかけミニその2」。なかでも好物は明太子
誰でも一度は食べたことがあるであろう、「おとなのふりかけ」。株式会社永谷園が平成元年10月から発売しているロングセラー商品だ。
味の種類も豊富さも魅力で、私もいろいろな味が楽しめる「おとなのふりかけミニ」を常に買い置きしているほどのファン。

しかし、以前から気になっていたのがこのネーミング。なぜに「おとなの」ふりかけなのか? 子供向けではない理由があるのだろうか? そこで(株)永谷園の広報担当に問い合わせてみると、
「『ふりかけは何も子供だけのものではない』という発想のもと、業界で初めて『おとな』にターゲットを絞った『おとなのふりかけ』を開発しました」
という。確かにふりかけゴハンは子供のお弁当の定番でもあり、以前は子供向けというイメージが強かったのだろう。最近では「おとなのふりかけ」効果か、ふりかけが「子供だけのもの」というイメージはほとんどないように思う。

またネーミングだけでなく、
「ふりかけに使用する海苔は黒い刻み海苔が主流でしたが、大人の嗜好に合わせ、『凍結乾燥した海苔』や『もみ海苔』を使用、メニューも『紅鮭』や『わさび』とあるように『一格上』のふりかけに仕上げました」
と味も「おとな」仕様なのがポイント。


ところで、実際はどのような年齢層に支持されているのだろうか?
「購入者はもちろん30歳以上の主婦層が主ですが、嗜好者は10代後半の方に一番ご支持いただいております。また、それより上の層にはまんべんなくご支持いただいております。ご支持いただいている年齢層は、他のふりかけ商品に比べて、少し高めですね」
とはいえ、大人だけに人気というわけでもない。
「CMで、夫婦でふりかけを楽しむ大人にあこがれる子供を表現したことから、ふりかけ本来のターゲットにもなる子供にも受け入れられ、相乗効果がありました」
いまや万人に愛されるふりかけとなっているのだ。

ふりかけ界に新風を吹き込んだ(株)永谷園。今年8月には、常識を覆すという意味で、トースト用のふりかけ「トッピー」を発売。
こちらも現在かなり好評を博しているという。
「これから新発売のものはまだ秘密ですが、どうぞご期待下さい!」
と担当者。きっとまた私たちをあっと驚かせてくれるふりかけが登場する日も近いはず!
(古屋江美子)