箱根駅伝で選手の首のまわりのアレが気になった
もちろん、こんな子供のオモチャのネックレスでは、効果はありません。
今年も熱かった箱根駅伝。
でも、テレビを観ながら、どうにも気になって仕方なかったのは、首に何かを「巻いている」選手がやたら多いということだ。


「首の何か」は見たところ数種類あって、テープの人もいれば、数珠のようにボリュームのあるネックレスの人もいる。
昔から野球選手などは、磁気ネックレスなどをする人がけっこういるけど、走るときに首に何かを巻くのって、ジャマにならないの?

ベースボールマガジン社『陸上競技マガジン』編集部に聞いてみると……。
「確かに、近年は、チームで同じテープやネックレスなど、つけているのが目立ちますね」
と、やはり、首に何かを巻くのは、最近多いことのよう。
陸上の世界で、ネックレスなどが注目されてるってことなんでしょうか?
「いや、特に注目されてるわけではないですね。スパイラルテープなどは以前からありましたけど、ネックレスやテープがどこのものかはわかりません」

そこで、ネットで調べてみると、複数の人が書いていたのが、「株式会社ハーツクリニック」という会社の「ハーツスーパーネックレス・インパルス」というものではないかという推測だった。
早速、会社に直接問い合わせてみると……
「はい、確かに、優勝校の順天堂大学の選手がつけていたネックレスは、こちらの商品です」
という。

これは、2004年の発売以降、駅伝選手などを中心に注目されているものなのだとか。
「体内には2030の電気信号があるんですが、それらが乱れずに流れる『ハーツ加工』をしています。これを首に巻くことで、本来の運動能力、自己治癒能力などが高まるものとして愛用していただいているんですよ」
アスリートには口コミで広まり、大学駅伝の選手だけでなく、高校生などにも使用者が増えているのだという。

それにしても、けっこうなボリュームに見えるけど、走るジャマにならないんでしょうか?
「重さは、20〜30グラムと、ごく軽量です。スポーツ選手用ということではなく、肩の調子が悪い方などにも、『疲れにくくなった』などの声をいただいているんですよ」

話を聞くと、特に「アスリート専用」というわけではないらしいネックレス。
なのに、スポーツの世界では、アスリートの間でのみ、やたら注目されているのは、球技の選手などに比べ、道具を用いず、自分の体ひとつで競い合う競技のせいなのだろうか。

(田幸和歌子)