仕事で凹んでいる時、いつもお世話になるのが、漫画界きっての出世頭、課長に始まる「島耕作」シリーズ。島耕作のサクセスストーリーを読んでいるうち、「そんな都合のいい話、そうそうあるわきゃーない」とつっこめるくらい元気になれるのだ。
課長、部長に続く『取締役 島耕作』に出てくる、皿洗いをしたら無料でメシを食わしてくれるという人情食堂にも、「ありゃーせんよ」とつっこんでいたら、実はその話は、実際にある中華料理店をモデルにしていたそうだ。
京都の中華料理店「餃子の王将 出町店」では、世知辛いこのご時世、本当にありがたーいことに、金のない苦学生たちに、30分皿洗いをしたら無料でメシを提供してくれている。
10年以上続くそのサービスの評判は、学生たちの間ではかなり有名で、一杯の山盛りメシを求めて、遠く山を越えてやってくる学生もいるらしい。島耕作と取引先の人も、ここでメシを食わせてもらったことになっている。
アニメイト情報誌「きゃらびぃ」のHP「以心電信」の人気京都案内漫画「新宿育ちの京都見て回り」で、皿洗い体験を紹介している現役美大生・鈴木翔さんに、どんな感じだったかお話を聞いてみた。
「以前、『金がない』が口ぐせの大学の友人から話を聞いていて、月末のバイト代が入る前で苦しくなってきたので、行ってみました」
「店長はいかにも昔気質の『頼れるオッチャン』といった雰囲気の方でした。はじめはぶっきらぼうで、ちょっと怖い雰囲気が漂っていましたが、話していると仕事中にも関わらず、凄く熱く『食事の大切さ』と、『皿洗いすれば食事タダ』というサービスについて語ってもらいました」
「満腹のおかげで、30分の皿洗いはすごく短かったです。これなら毎日通っても良いかも! と思いました」
「でもお土産に晩ご飯のおかずに餃子までもらってしまって、明らかに時給に換算するともらいすぎで、『悪いなぁ』という気持ちになりました。本当に苦しいとき以外に利用するのは、良心が痛みます」
おお! なんといいオッチャンじゃないか。…
