洗濯物、何種類に分けますか
みなさんは、どのぐらい分けてますか?
昔、泊まりにきた友人に、こんなショックな指摘をされたことがある。
「え〜っ! 洗濯物、全部一緒に洗っちゃうの? 汚くない!?」
彼女は一人暮らしだが、「上に着るものやタオル」「ボトム類」「下着類」と、3種に分けるのだという。


「でも、そんなに分けてたら、なかなか洗濯物がたまらないよね?」
すると、キッパリこう言われた。
「たまらなくても、少しで洗っちゃうよ。だって、パンツと顔をふくタオルとか、一緒に洗いたくないじゃん」
よくドラマやマンガで、ムスメが「お父さんのパンツと一緒に洗うのはイヤ」なんて言うけど、うちの実家では、昔から父親のほうが私たち娘よりよっぽどキレイ好きだ。
だからということもないが、私たちは「お父さんのと分けてほしい」と思ったことが一度もないが、実家では、昔から洗濯物を「上に着るもの」「下に着るもの」の2種類には分けている。
分けるのが当たり前で育ってきたのに、自分自身は一緒でもまるで気にならないというのは、がさつな性格ゆえか。

でも、一人暮らしや2〜3人など少人数の家族が多い現代では、種類ごとに分けて洗うのって、正直、難しくないだろうか。


身のまわりで聞いてみると、「全部一緒に洗う」「洗濯すれば全部キレイになるわけだから、汚いとは別に思わない」「そもそもそんなに汚れないから一緒で平気」などという人がかなり多かったが、それでもやっぱり「分けないと気持ち悪い」と、2〜3種類に分ける人も、それなりにいるようで……。

実際には、どうすべきなの? 日立アプライアンス株式会社に聞いた。
「実際に何種類に分ける人が多いのかは、特にデータがありません。下着と、顔をふくタオルを一緒にする……となると、確かに気持ち的にはあまり良いものではないですが、実際に一緒に洗うことで問題はありますか。おっしゃる通り、気持ちの問題というのは個人個人であるかもしれませんが、物理的には問題ないかと思われます」
と広報担当者。

理想的な洗い方についても聞いてみたが、
「当社では、分け方について特に推奨する方法がございません。
あえてお勧めするとすれば、衣類分類というよりは、色物・柄物を区別することや汚れのひどい物は分けて洗うこと、などが挙げられます」
ということだった。
また、一人暮らしや少人数の家庭用の小さな洗濯機などもあって良いのでは、と思ったりもするのだが、これも特にお勧めの種類などのデータはないそうだ。

ちなみに、今では、ほぼ毎日洗濯機をまわすような家もけっこう多く、「汚れのひどい物」はあまりないというのが現状ではないだろうか。
「汚れのひどい物」は、いったん手洗いするし……。

とはいっても、「パンツとフェイスタオルを一緒に洗うのはイヤ」と言われたら、それもそうだという気もしてくる。
洗い方に特に正解があるわけではなく、個人の好みで良いのだとは思うが、いろんなことが気にならない自分は、改めて「がさつだなあ」と思う半面、ラクな性分でもあると思った。

(田幸和歌子)