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花嫁の手紙、いつから定番なのか?

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披露宴の定番、花嫁の手紙。明確にいつから始まったとは言い切れないのだが……

披露宴のクライマックスを飾る感動の場面といえば花嫁の手紙、そしてそれに続く花束贈呈。でもなぜ花嫁だけが手紙を読むのか? これっていつから定番になったのだろう?

まず1974年(昭和49年)に結婚式を挙げた自分の両親に訊いてみると、
「当時からすでに花束贈呈は定番だったけど、手紙なんてなかったよ」
ちなみにスタイルは和式。またいくつかの結婚式場に電話してみたのだが、
「ちょっとわからないですが、おそらく20年くらい前からですかねえ」
などと曖昧なコメントがほとんど。

ちなみに花束贈呈を初めて取り入れたのは、東京の明治記念館といわれている。
「『明治記念館50年誌』には昭和30年代に両親への花束贈呈を始めた旨の記載があり、また1961年(昭和36年)に発行した『司会の進め方と話し方(例)』には、すでに花束贈呈についての記載があります」
ただこの時点で花嫁の手紙についての記載はない。この頃の花束贈呈は司会者が「感謝の気持ちを込めて、ご両親への花束贈呈です!」などと盛り上げていたよう。

また近ごろの花束贈呈は自分の両親へ渡すことが多いが昔は逆。1973年(昭和48年)に出版された『結婚式の司会』(江川ひろし著/実業之日本社)には、「最近は新郎の両親へ新婦から、新婦の両親へ新郎からそれぞれ花束を贈呈する習慣ができています」と書かれている。

いろいろな文献を調べていると、さらに時を経て手紙も登場した。だが、今とは若干事情がことなる。1991年(平成3年)に出版された『友人・同僚が行なう 結婚披露宴の司会』(池田菊夫著/池田書店)のなかの花束贈呈の項には、「新郎新婦のご両親に対する手紙を読むのが、最も多いケース」とある。注目すべきは、花嫁一人からではなく「新郎新婦」からの手紙ということだろう。

そして花嫁の手紙のマニュアル本が登場したのは1995年(平成7年)。『結婚披露宴 花嫁から両親への手紙』(横田京子著/ナツメ社)だ。だがこの手紙は「新郎新婦が両親に向かってゆっくり進む間に朗読されます。新婦自身が前もって吹き込んだテープを流すこともあれば、友人などに依頼して読んでもらうこともあります」と花嫁本人が読むことは想定されていない。

その後、2000年(平成12年)頃からは私自身も披露宴に出席しているが、花嫁本人が手紙を読む今のスタイルがほとんどだ。もちろん披露宴のスタイルは、地域や個人によって異なるので一概にはいえないだろうが、花嫁本人が手紙を読むようになったのはそれほど古いことではないらしい。

最近では「恥ずかしい」「身内だけでやればよいこと」などの理由であえて読まない人も多いそう。ちなみに私は読んだものの、涙も見せず淡々と読み終えたので、感動の場面になったかは疑問……。さて、みなさんは「花嫁の手紙」読みますか?
(古屋江美子)
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2007年11月28日 00時00分

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