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居酒屋の下駄箱は、どうして大きな木札の鍵?

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たしかに、このぐらいデカイと、そう簡単にはなくしませんね。

居酒屋の下駄箱の鍵は、なぜか大きい。昔の銭湯にあったような、木札の鍵が使われている。
どうしてこの鍵なんだろうって、いつも居酒屋で疑問に思う。ただ、いつも乾杯と同時に軽く吹き飛ぶ。飲んでどうでも良くなる。

シラフの今、いくつかの居酒屋チェーン店に、どうして大きな木札の鍵なのか聞いてみた。すると、どこからも似た答えが返ってきた。

「ハッキリとした理由は分かりませんが、和の雰囲気作りや、お客様の紛失を防ぐことなどが挙げられます」

飲むと、確かにいろんなものをなくす。どこに入れたっけ? なんてことになりがち。そんな騒ぎを未然に防ぐことが、理由のひとつのようだ。
じゃあ、一体どこが最初に取り入れたんだろう? すると、どこの居酒屋チェーンも分からないという。
「備品の注文カタログに載っているものを買っているだけなので……。下駄箱メーカーさんに聞くと何か分かるかもしれませんが……」

調べてみると、“松竹錠工業”という品川にある町工場が、この下駄箱を作っていた。説明してくれたのは社長。
「この鍵は、昭和29年にウチが発明したものなんですよ。“松竹錠”と言いましてね、180通りの鍵違いが作れる錠です。よく使われるようになったのは、戦後の銭湯だったですかね。当時は物資が不足していまして、よく靴が盗まれていたらしいんですよ」

どの居酒屋が使い始めたのか分かりますか?
「最初は居酒屋じゃないんですよ。居酒屋よりも前、すかいらーく系列の和食の店・藍屋さんが置いてくれましてね、それが飲食店に導入された最初でした。その後、居酒屋でも使っていただけるようになり、安い居酒屋チェーン店が流行ったときに、全国で導入されました。あのころは忙しかったですね」

すかいらーくに確認したところ、藍屋1号店ができたのは1983年。置いた理由は分からなかった。居酒屋じゃないから、紛失防止ではなく、和の雰囲気作りという理由が大きかったのかもしれない。

ちなみに最近、下駄箱の注文はすっかり減ってしまったという。居酒屋の増加がストップしたうえ、都内の銭湯も全盛期の3分の1にあたる約900軒に減少。注文があるのは、鍵を失くしたり、壊れたとき程度だそうだ。
それでも社長は笑いながらこう話す。
「今、東京でこの錠を作ってるのは、ウチ1軒だけ。銭湯のオヤジからは『先につぶれるなよー!』ってよく言われるのよ。そしたらこう返すんだよね。『ウチが先かも分かんないよー!』って。ハハハハハ」

この先も、居酒屋で下駄箱の鍵をなくす心配はなさそうだ。
(イチカワ)
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2008年1月7日 00時00分

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