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「奈良の鹿」にまつわる数々の誤解

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奈良公園の鹿はご存知の通り、天然記念物。くれぐれも交通事故にはご注意を。

フジテレビのドラマ『鹿男あをによし』が、なかなかの評判だ。

これは、奈良の鹿に命を受けた主人公が、日本を救うために奮闘するというストーリー。ところで、奈良の鹿というと天然記念物だが、その貴重さゆえに、さまざまな誤解があるようだ。

財団法人奈良の鹿愛護会の担当者は言う。
「奈良公園の鹿は天然記念物ですので、『車でひいてしまったら、大変な罰金になる』とか『つかまる』とか勘違いされている方が多いんですよ。もちろん故意に傷つけてしまった場合は、天然記念物ですので『文化財保護法違反』になり、5年以下の懲役もしくは30万円以下の罰金になります。でも、それが交通事故であったら、どなたでも罰金や懲役など、法的に罰することはありません。実際に鹿の交通事故はかなり多いのですが、こうした勘違いから、ほとんどの方が逃げてしまうんですよ。早めに愛護会にご連絡いただけたら、助かる命もあるんですが……」
なかには、泣きながら電話してくる人、お花を持ってくる人もいるが、ほとんどは「ひき逃げ」で終わっているのだという。嘆かわしい話だ。

また、奈良の鹿は意外と気性が荒く、「襲われた」「後ろから蹴られた」といったこともよく聞く。自分自身、修学旅行のときに鹿せんべいをあげて、群れに襲いかかられたことがあるのだが、そうした状況に対して「エサが足りてないのでは?」なんていう指摘もあるようだけど……。
「奈良公園には現在、約1200頭の鹿がいますが、すべてが食べていけるように、エサとなる自然の芝生などは十分にあります。ですから、飢えすぎていて、襲いかかるということではないと思います」

ちなみに、「鹿せんべい」はエサではなく、「おやつ」的存在だが、あげると一気に群がって襲いかかられるというケースもある。美味しすぎて、つい夢中になってしまうということ?
「味がどうかは鹿でないのでわかりませんが、美味しいんじゃないでしょうか。でも、それよりも、まず鹿にとって手っ取り早い『エサ』なんでしょうね」
また、「弁当を食べられた」なんて話も聞いたことがあるが……、
「人間のものを食べるのは、鹿にとっては中毒を起こす可能性もあり、非常に危険です。それでも、鹿は自分にとって害するものがわからないので、見たらすぐに食べようとするのではないでしょうか」
人間の食べ物をあげるのは、厳禁である。

ところで、襲いかかってくる鹿は、どうやってかわせば?
「まずは両手をパッと見せて、食べ物を持っていないということを鹿にアピールしましょう。無理に近づきすぎないことも大切です」
鹿は意外に鼻がよく、食べ物を持っているのを嗅ぎつけたり、袋のゴソゴソいう音でも反応するのだそうだ。そのあたり、犬とも近いか……。

そのほかに、鹿の気が荒くなってくるのは発情期(9〜11月下旬)や、「エサをじらされたとき」など。奈良の鹿愛護会のHPにはこんなコピーも記されていた。
「鹿の性格を良くするのも悪くするのもあなたの接し方から!!」

数々の誤解を覚えておきたいもんです。
(田幸和歌子)

2008年2月11日 00時00分

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