江戸時代から続く店で「野獣コース」を食べる
(上)看板はカワイイのに、よく見ると店の脇には釣られている猪ちゃんが…。(中)普通に美味しい猪鍋。<BR>(下)( ・(,,ェ)・) のソース焼き
通勤路の途中に前々から一度行ってみたいなあ、と思っていたお店があったのだが、この度許可がおりたので、行ってきた。

そのお店は「ももんじや」。
両国で1718年から続いている伝統ある獣料理のお店である。あの安藤広重の「名所江戸百景」にも看板が登場していたりする。

こちらのお店では猪だけでなく鹿、狸、熊などの料理も扱っており、中でも猪鹿狸を一気に制覇できる「野獣肉コース」が一部に有名である。

実はボブ・サップ×藤田の野獣対決に合わせてやろうかと思っていたこの企画。しかしモタモタしているうちにサップさんがボコボコにされ、傷心でアメリカに帰ってしまうという事態になってしまったが。

お店の横には剥製のイノシシが釣りさげられており、中に入るとホールには、猪、鹿、狸、熊の毛皮が飾られている。「肉を食うとはこういうことだーっ(ランバ・ラルの声で)」というのを否が応でも認識させてくれる。

料理はもちろん「野獣肉コース」と「熊ソース焼き」を注文。野獣肉コースは「猪の煮込み、猪鍋、鹿の刺身、鹿の立田揚げ、狸汁」といったラインナップである。

問題の味の方だが、どれも普通に美味しくてびっくり。獣臭さを消すためなのか、どれも味が濃い目だが、ゲテモノっぽさはまったくない。

味噌仕立ての猪鍋は目玉料理だけあって特にウマい。
熊ソース焼き、猪の煮込みたりは、噛むと肉の奥に獣臭さが残っているかな?程度で、やはり普通に食べられる。鹿の立田揚げ、鹿の刺身は脂身が全く無く、さっぱりとしたお味。

狸汁は…薬味や味付けでもカバーしきれない濃密な獣臭さが漂っており、ダメな人はダメかもしれない。カチカチ山のおじいさんも間違いなく、臭いですぐに気づきそうなもんだが…。

熊はツキノワグマの肉だそうだ。猪狸鹿熊、どれも関西の方から猟で獲れた天然モノを仕入れているとのこと。お店の人のお話では、江戸時代から熊や猪、鹿などは食べられていたそうだ。昔は猿の肉なんかも出していたんだとか。(ここらへんは下の「江戸の獣肉食」というページに詳しく書かれている)

お値段は少し張りますが、話の種にもなるので一度行ってみては?
(エキサイトニュース編集部 さわだ)

ももんじや
墨田区両国1−10−2 両国橋東畔
TEL 03−3631−5596
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