◆JERAセ・リーグ 広島3―1DeNA(21日・マツダスタジアム)

 DeNA・度会隆輝外野手(23)が21日、ヤクルトで15年間プレーした父・博文氏(54)を超える通算174安打目をマークした。初回1死で迎えた第1打席で3試合ぶりのヒットとなる遊撃内野安打を放ち、記念の一打とした。

 試合後は「父はずっと憧れの存在でしたし、その父を超えられたっていうのはすごいうれしいことですけど、もっともっと頑張るのが恩返しだと思うので。うれしいことなんですけど、もっともっと頑張っている姿を父親に見せられるようにやりたいと思います」とし、続けて「今までずっと野球をやってきて、毎日のようにアドバイスをしてくれて。プロ野球選手になれたのも父親のお陰だと思いますし、もっと恩返しできるように頑張ります」と話した。

 数字上は父超えとしたが、「父はプロの世界で15年やってるんで。僕はまだ3年目。まだまだ父を超えられていないので、僕も長い間、父のように頑張れるようにやっていきたいと思います」と力を込めた。

 隆輝は横浜、ENEOSを経て23年ドラフト1位でDeNAに入団し、1年目に64安打、2年目に65安打、3年目の今季はこれで45安打目となった。

 一方の博文氏は八千代松陰、中央学院大を経て93年ドラフト3位でヤクルト入り。キャリアハイは1軍デビューした98年の54安打だったが、現役引退の08年までユーティリティー選手として息の長い活躍を見せた。その後はヤクルトの球団広報などを歴任し、現在はベースボールアカデミーのヘッドコーチを務めている。

 電話取材に応じた博文氏は「大記録を抜いたわけでも何でもないので、とりあえずこの先も支えてくれている全ての人たちに感謝の気持ちを忘れずに、チームの勝利のために、そして応援してくれているファンの皆さまのために一本一本頑張って積み重ねていってほしいと思います。皆さま、隆輝のこと、応援よろしくお願いします」とコメントを寄せた。

 23年10月のドラフト指名時には親子で仲良く取材対応。孝行息子は「励まし続けてくれた父に恩返しできるように『隆輝、俺を超えたな』って言ってもらえるようになりたい」と宣言していたが、これで本塁打、打点に続いて安打数も父超えを果たした。

 ◆度会 隆輝(わたらい・りゅうき)2002年10月4日、千葉県生まれ。23歳。横浜では1年夏、2年春の甲子園出場。ENEOSでは22年に都市対抗野球で橋戸賞(MVP)。3球団競合の末に23年ドラフト1位でDeNA入団。通算202試合で打率2割6分1厘、12本塁打、62打点(今月20日終了時点)。183センチ、83キロ。右投左打。今季年俸3500万円(金額は推定)。

 ◆度会 博文(わたらい・ひろぶみ)1972年1月26日、千葉県生まれ。

54歳。八千代松陰では甲子園出場なし。中央学院大から93年ドラフト3位でヤクルト入団。通算527試合に出場し、打率2割4分5厘、9本塁打、61打点。現役時は181センチ、78キロ。右投右打。

編集部おすすめ