◆米大リーグ パドレス1―0ドジャース(18日、米カリフォルニア州サンディエゴ=ペトコパーク)

 ドジャース・大谷翔平投手(31)が18日(日本時間19日)、首位攻防戦となる敵地・パドレス戦に「1番・DH」でフル出場し、3打数2安打1四球をマーク。マルチ安打は、直近5戦で4度目&3戦連続となった。

大きなスランプの波から抜け出した大谷を、メジャー担当・竹内夏紀記者が「見た」。山本由伸投手(27)は7回3安打1失点と好投したが、援護に恵まれずに今季4敗目。チームの連勝は5でストップし、首位の座も明け渡した。

 明らかに、そこには別人の大谷がいた。1点を追う8回2死一塁。右腕アダムの低めいっぱいのチェンジアップにも崩されず、しぶとく一、二塁間を破った。3戦連続のマルチ安打。直近5戦では4度目となり、20打数10安打、打率5割。「構えが一番大事。その動き出しでほとんどが決まる」と強調していた背番号17が、本来の姿を取り戻しつつある。

 復調を確信したのは、16日(同17日)のエンゼルス戦で見せた一振りだった。9回1死満塁。

2ボールからの高め直球に力みなく反応した。速度111・7マイル(約179・8キロ)の打球は右翼線を抜け、走者一掃の二塁打となった。打ち急いでボール球に手を出し、甘く見えた直球には差し込まれる悪循環。その姿は、もうなかった。フォロースルーでよろめいていたが、バランスを崩しながらも規格外の打球を飛ばす大谷らしさがあった。

 強振時のスイングスピードを比較すれば、復調は一目瞭然だ。大谷が23試合で1本塁打と不振に苦しんだ4月13日~5月11日の期間、平均スピードは74・7マイル(約120・2キロ)だが、12戦ぶりの7号が出た12日以降は平均76・2マイル(約122・6キロ)まで上昇。トップクラスとされる75マイル(約120・7キロ)以上の割合は、わずか47・6%から72・7%と大幅に上昇していた。

 一方で、角度のついた“らしい”打球が、まだ少ないのも事実だ。今季は開幕から投打でフル稼働。本人は打撃不振との関連を否定していたが、ゴームズGMも「正解の前例がない。今年は昨年とも違う。

だから継続的な対話が大切」と慎重な姿勢を示した。それでも打ち出したら止まらないのが大谷。量産態勢に入るのも目前だ。(竹内 夏紀)

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