食品や日用品、外食など、生活に直結する支出の値上げが続いています。スーパーやドラッグストアで「また値上がりしている」と感じる人も多いのではないでしょうか。


特に最近は、食品価格や電気代など毎月の固定費負担が重くなり、「少しでも生活費を抑えたい」と考える家庭も増えています。

そんななか、個人投資家から注目されているのが株主優待です。株主優待は、企業が株主に対して自社商品や食事券、買い物券などを提供する制度で、日常生活のなかで実際に使いやすい点が特徴です。

食品や日用品、外食関連の優待は、家計負担を抑えながら投資を続けやすいことから、初心者にも人気があります。

また、優待投資は「投資を身近に感じやすい」という特徴もあります。普段利用している企業の優待を受け取ることで企業への理解が深まり、長期保有につながるケースも少なくありません。

一方で、優待だけを目的に投資するのは非常に危険です。なぜならば、業績状況が芳しくなかった場合、優待を取りやめる可能性があるからです。足元の業績や優待の実績、財務内容、配当方針なども含めて確認することが重要です。

6月は株主優待銘柄数が比較的多い月でもあります。そのため、「生活防衛」「家計管理」という視点から優待株を探す投資家も少なくありません。

今回は、物価高対策という観点で注目される6月優待株を3銘柄紹介します。


■北海道コカ・コーラボトリング<2573>
北海道コカ・コーラボトリング<2573>は、北海道エリアを中心にコカ・コーラ製品を展開しています。株主優待では、自社飲料製品詰め合わせなどが提供されており、生活のなかで使いやすい優待として人気があります。

近年は飲料価格も値上がり傾向にあり、日常的に消費する商品を優待で受け取れる点は家計面でもメリットがあります。北海道を地盤とした地域密着型企業という特徴もあり、安定した事業基盤を評価する投資家も少なくありません。

また、猛暑や夏場の需要拡大期待が市場のテーマになることもあり、サマーストックとして注目されるケースもあります。実用性を重視する初心者にも比較的人気の高い優待株です。

■カゴメ<2811>
カゴメ<2811>は、トマト加工品や野菜ジュースで知られる食品大手です。株主優待では、自社商品の詰め合わせが贈られることで人気があります。食品価格の値上げが続くなか、実際に使える食品優待は生活防衛という観点でも注目されています。

同社はブランド力が高く、家庭でなじみのある商品が多いため、初心者でもイメージしやすい点が特徴です。

また、健康志向の高まりも追い風となっています。優待を受けるには半年以上の継続保有条件がありますが、「保有する楽しさ」を感じやすい優待株として個人投資家から高い人気を集めています。


■小林製薬<4967>
小林製薬<4967>は「熱さまシート」や「ブルーレット」など、生活に身近な商品を多数展開しています。株主優待では、自社製品詰め合わせなどが用意されており、日用品やヘルスケア商品を実際に利用できる点が魅力です。

物価高局面において、生活必需品関連の優待は「家計防衛」としても注目されやすい特徴があります。日用品優待は使い勝手がよいため、「優待を無駄なく活用したい」という初心者にも比較的人気があります。

※株主優待に関する情報は、記事執筆時点のものになります。詳細につきましては、各社が発表している株主優待内容をご確認ください。
※記載されている情報は、正確かつ信頼しうると判断した情報源から入手しておりますが、その正確性または完全性を保証したものではありません。予告なく変更される場合があります。また、資産運用、投資はリスクを伴います。投資に関する最終判断は、ご自身の責任でお願いします。

文:田代 昌之(金融文筆家)
新光証券(現みずほ証券)やシティバンクなどを経て金融情報会社に入社。アナリスト業務やコンプライアンス業務、グループの暗号資産交換業者や証券会社の取締役に従事し、2024年よりフリー。
ラジオNIKKEIでパーソナリティを務めている。
編集部おすすめ