魔女や魔男? に変身 「Wicked」体験
仮装して顔を緑に塗ったくって魔女や魔男? に変身
日本ではUSJの目玉アトラクションの一つになっている凝縮版「ウィケッド」。
また劇団四季がニューヨークのブロードウェイ「Wicked」の日本版ということで「ウィキッド」を公演しているので、このミュージカルをご存知の方も多いのではないだろうか。


米国でベストセラー本にもなった『オズの魔女記』をミュージカルに仕立て直したものがWicked。
アメリカ人の一番好きな映画のトップに常時ランクされる映画版の『オズの魔法使い』。そして100年も前に出版されている原作本がこのWickedのベースになっているという。

ドロシーが主役だった映画に対して、Wickedはドロシーが現れる以前の物語。
西の悪魔女からの視点でつくられ、ちょっと悲しいストーリーになってはいるが、北の善魔女のボケ役が笑いを誘ってくれる。
オズ人気の米国で、このミュージカルが外れるわけがなく、NYはもとよりここシカゴでも連日連夜マチネと(月曜除く)完売続きだ。
観光客にはMLBのカブスと同様、チケットが手に入りにくいということで有名になっている。大がかりな舞台装置も話題を呼び、シカゴでは公演前に舞台裏ツアーなるものもあるらしい。

シカゴ公演を開始してから丸々3年。シカゴの中心にあるミレニアム・パークでミュージカル「Wicked」3周年ソールドアウト記念のイベントが開催された。
平日の朝から顔を緑に塗ったたくさんの魔女や魔男? が公園を埋め尽くした。
というのも目的は公演の無料チケット、そしてキャストと一緒に歌おう踊ろう、というものだ。

無料公演チケットを手に入れるルールとしては、「緑色の顔をした最初の365人(一人二枚ずつ)」。
いくら靴から帽子までしっかり仮装していても、グリーンな顔をしていなかったら除外される。仮装などしなくても顔さえ緑だったらオーケーという面白い設定でもあった。

キャストがステージに登場する頃には芝生の緑と魔女の黒衣装と顔のグリーンがチカチカしたほどだ。老若男女が集い、顔を緑にして公演3周年を祝うシカゴのWickedファン。「一緒に歌おう」では、歌詞が頭に入っているファンばかりだったのか大合唱だった。機会があったら顔を緑にしてWicked体験をしてみてはどうだろう?
(シカゴ/あらた)
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