秋の果物といえば梨。
私は梨が大好きで、この季節になると毎日のように食べている。
あっさりしてくせがないからか、毎日食べても飽きない。

ところで、そういえば梨って、りんごのようにジャムやお菓子にするなど、生食以外の食べ方ってあまり聞いたことがない。せいぜいサラダにするぐらいか。そのままが一番美味しいけど、応用のきかない果物だなあと思っていた。

ところが、そんな梨で作った調味料を発見。その名も“なちゃっぷ”。
ケチャップにひっかけた、なんともゆるいネーミングで、パッケージに描かれているキャラクターもまさにゆるキャラ(その名も“なちゃっぷぼうや”)ではないか。

この“なちゃっぷ” はケチャップタイプ、ドレッシングタイプ、パスタソースタイプ、焼き肉のタレタイプの4種類ある。
さてお味のほうはいかがか。ドレッシングタイプをサラダにかけたものをいただいた。

さわやかな酸味のフルーティな味わい。うーん、言われなければ梨だとわからないかな。
いや、微かに感じる 梨特有の舌触りが、ああやっぱ梨だわ。ケチャップタイプもなめてみたが、普通のケチャップよりも非常にあっさりしている。美味しいのだが、なぜ梨を調味料にしようと思いついたのだろうか。

“なちゃっぷ”を販売している稲枝商工会に話を伺ってみた。
「滋賀県彦根市稲枝地域には、彦根梨という、朝から行列が出来るほどの人気のある梨があり、この梨のおいしさを年中通して味わっていただこうと調味料として商品化しました。 梨は、韓国では、昔から宮廷料理にも使用されており、消化を助けたり、血圧を下げたりと体にやさしい色々な効能があります」

製法にもこだわりがあるようだが。

「地元の“彦根梨”をふんだんに使用し、その他にも、地元産無農薬玉葱、こだわりの有機トマト等材料には、こだわっています。また、一つ一つ丁寧に手作りで、作っています。もちろん無添加です」
健康志向の方や小さな子供さんをお持ちの主婦の方に特に好評だそう。

“なちゃっぷ”のおすすめの食べ方も教えていただいた。
「ケチャップタイプは通常のケチャップのように使っていただくのはもちろん、鳥のからあげにかけたり、カレーや、ナスの田楽の隠し味として、色々な用途があります。 ドレッシングタイプは野菜に白身魚を添え、カルパッチョ風に食べていただくと魚の生ぐさみも消え、おいしく食べていただけます。
パスタソースタイプはキノコのパスタのソースとして、焼肉のたれタイプは野菜いためがおすすめです」
応用のきかない果物だないんて言ってごめん。調味料ならこんなにレパートリーが広がるのか。

“なちゃっぷ”は彦根市内の四番町ダイニング、美浜館(JA直売所)、 長浜市内の道の駅、蒲生郡竜王町にある三井アウトレットパーク内「湖の駅」 、大津市のロイヤルオークホテル、雄琴雄山荘 で、東京では杉並区の「LOHAS-TOWN」で購入できるそう。また、稲枝商工会では全国発送もしているそうで、現在ネットでの販売も検討中だとか。

秋が終われば梨は食べられなくなるが、“なちゃっぷ”なら一年中堪能できる。梨好きはぜひ試してみては?
(いなっち)