3月23日、東京都内の浄水場で乳児向け基準値を上回る放射性物質の検出されたことが発表された。関東では水道水に不安を感じて、ミネラルウォーターで赤ちゃんのミルクを作ろうとしているお母さんも多いことだろう。
厚労省も「ミネラルウォーターは乳児に優先的に」との声明を出しているようだが、ちょっと待って。赤ちゃんには良くないミネラルウォーターも多いということを忘れないで。

基本的にミネラル値が高い硬水は赤ちゃんのお腹に良くない、またアルカリイオン水も好ましくないとされている。上記の発表以降、粉ミルク大手の森永乳業と明治乳業から、調乳に関する注意が出されているので、その要点をまとめた。

◆森永乳業
○「森永 やさしい赤ちゃんの水」など調乳用がベスト
○それが手に入らず、水道水も使えない場合は、ミネラルウォーターを煮沸し、70℃以上に冷まして調乳に利用
○日本製のミネラルウォーターで、ミネラル含量が少ない(硬度が低い)軟水の使用をすすめる
◆明治乳業
○粉ミルクは、国内の水道水での調乳した場合に、母乳にできるだけ近く、十分なミネラルになるよう設計されている
○無機塩類(ミネラル)が多量に含まれているミネラルウォーターでの調乳は、赤ちゃんに負担をかけてしまう可能性がある
○水道水が問題なく使用できる場合は水道水を使用するべき
○水道水が使用できない場合はカルシウム等のミネラルが少ない市販水を選ぶ。値の目安は以下の通り
 -硬度:60以下
 -pH:6~8
 -Mg(マグネシウム):30mg/L以下
 -Na(ナトリウム):42mg/L以下
 -Ca(カルシウム):285mg/L以下
 -K(カリウム):367mg/L以下

なお、宅配型サーバーの水については、一部の会社が放射性物質はろ過されて安全だと発表しているが、成分等については各社サイトなどで確認していただきたい。

ぜひ、水道局の発表をみて冷静に、粉ミルク会社の発表に従って慎重に、お願いします。
(もがみ)