みなさんも日頃よく触っているキーボードとスマホ、タブレットのタッチ画面。あれだけベタベタ触っているわけだがら、相当汚れているのではと思ったことはないだろうか。
そこで、細菌が発生しやすいこの時期に、細菌のもととなる汚れ(タンパク質)がどのくらい付着しているか、簡単に誰でもチェックできるアイテムを使って調べることにした。

それは、汚れ検査キット「アンシンチェック」(日本細菌検査)というもので、ビニールと一緒に検査液が入った綿棒が6本、それに廃棄用のビニール袋が付属している。とてもシンプルな内容だが、果たしてこれでどうやって汚れを検出するのか。

まず、袋を開いて綿棒を取り出す。そして、調べたいところを綿棒でゴシゴシこすり、あとはもとの袋に戻して、袋の先の検査液まで押しこむ。汚れが付いていれば、しばらくすると黄色い液が緑色に変色するというわけ。
使った綿棒は、袋ごと廃棄袋に入れて処分すればすべて終了。とても簡単である。

さて今回チェックする場所は以下の通り。
1.キーボード(リターンキー、スペースキー、シフトキー)
2.タブレット画面
3.まな板
4.トイレのドアノブ
5.玄関のドアノブ
6.冷蔵庫取っ手
それぞれ念入りにこすって、どれだけタンパク質汚れがあるか、興味深く結果を見守ることにした。

すると、予想通り、最も反応したのは「まな板」。これは当然といえば当然だが、ふだん気を遣ってキレイにしているつもりのものがこんな結果になってしまってショックでもあった。


次に汚いのはキーボードと思っていたが、2位は「玄関のドアノブ」と「冷蔵庫取っ手」だった。なぜか、今回の検査でトイレのドアノブは一番反応が少なかった。

いよいよ残るは、「キーボード」と「タブレット画面」。よく見てみたが、これもほぼ同じ程度の反応。だが、キーボードは毎日使用しているが、タブレットはふだんあまり使っていないのである。なので、キーボードが断然汚れていると思いきや、タブレット画面と同じというのはかなり意外であった。


今は若い人たちを中心に、パソコンよりもスマホを使っていることのほうが多いだろうから、タッチ画面が相当汚れていると思われる。タッチパネルは押すだけでなく、こすったりもするので、汚れがキーボードより付着しやすいのかも……。

以上の結果から、キーボードもさることながら、タッチ画面のクリーニングも普段からこまめにやるべきだろう。タッチ画面上で細菌が大量に繁殖していると想像すると、思わず鳥肌が立ってしまう。

残念ながら6本しか入っていないので、ほかにも検査したいところはいろいろあったが、今回はできなかった。たとえば、電話の受話器、便座、ケータイ、デジカメ、腕時計……。


とにかくまず、スマホ、タブレットのタッチ画面を検査してみることをお勧めする。人によっては、まな板より汚れているかもしれない……。
(羽石竜示)