『キン肉マン』の超人で一番好きなのは、絶対にウォーズマンである。
あの“ファイティング・コンピュータ”という異名。
生身の超人たちに混じっての“ロボ超人”という呼び名も、唯一無二でソソる。大好きです。

そんな私にとって、待望の商品が発売されている。その名も『ロボット眼鏡』。
今年の6月に発売されたこの商品、写真を見ていただければ分かると思うがレンズが真っ黄色で、しかも縦縞が入っている。
この眼鏡をかけてみるとアラ不思議、気軽にロボットの雰囲気を身にまとうことができる。

商品説明によると、
「70年代に多く使われていた、あの縦縞による『ロボットの目』の表現。一部のマンガ等で現在も用いられているその表現は、ただ“目がそうなっている”というだけで、当時の子どもに何ともいえない科学への憧れを感じさせたものです」

「当時の未来であった21世紀の現代、あの感じを誰にでも気軽に身につけられるファッションアイテムに落とし込めないかと生まれたのがこの“ロボット眼鏡”です」

なるほど。早速、取り寄せて体験してみた。
……見にくいよ! 視界が完全に黄色なうえ、縞の部分が景色をジャマして不自由すぎるったらありゃしない。
商品説明には、こう書いてある。
「視界が半端無く悪いので、着用は正直お勧め出来ませんが、持ち歩くだけでもかなり気分が出るかもしれません」
自覚してんのか(笑)。

注意書きには
「目に掛けた状態での歩行は非常に危険です。乗り物の運転、格闘等、絶対にしないで下さい」
って、しないよ! まして格闘なんて……。

しかし面白い商品であることは分かったので、知人の前で何気なくかけてみたら、速攻でツッコミが入った。いわく「仮面ライダーみたいなサングラス」、「カマキリみたい」。
なるほど、意図とは違うが自分じゃない気分は味わえた。

もうひとつ冒険してみよう。
街でこの眼鏡をかけて周りの人間をガン見してみた。
しかし、あまり変な反応は周囲から得られなかった。意外と自然なのか? それともヤバい人間だと思われて、見て見ぬフリされたのか……。

この眼鏡を製作している「ザリガニワークス」の武笠さんに、この眼鏡を作ったキッカケをお伺いしてみた。
「当社の坂本という者が、昔からずっとこの眼鏡を作りたがっていたんです。そして、なぜか今年になって急に家で一人でこの眼鏡を作ってきまして。

“自分用のができた”と持ってきた物を見てみて、“いいじゃん!”ということになり、量産することになりました」
この商品、ザリガニワークスさんの予想に反して!? 好評とのこと。また、製作に手間がかかる商品のため、常に品薄状態。

ちなみに、この製品を開発した坂本さんは38歳。やはり、70年代のヒーローもの実写ドラマ、アニメをテレビで観て育った世代。人生の中で『ロボット眼鏡』を開発する下地はできあがっている世代である。
したがって、購買層もやはり30代後半の男性が多いのだろうか?
「やはり、その世代の方の反応は間違いないです。
しかし、意外と30歳より前の女性の方も、“見た目がカワイイ”という理由で購入されて行きます」
へぇ~! 女性が購入した場合は、頭にかけたり、胸にかけたり、上手にファッションアイテムとして落とし込んでいるという。
実際にザリガニワークスさんの方でも、頭にかけたりして、ファッションアイテムとして活用することを推奨しており、写真撮影などの際に目にかけるようオススメしている。

普段はオシャレアイテムのふりしてスットボケといて、写真撮影の際にはロボット・アイに変身する『ロボット眼鏡』。興味を持たれた方は、体験してみてはいかがでしょう?
(寺西ジャジューカ)

※商品は、発売元である「太郎商店」ホームページの、「お取り扱い店舗」のページで紹介している店舗で購入できます