思うように一日の仕事がはかどらない! そんな人におすすめのアイテムが登場した。以前、コネタでも紹介した『メモピット』『どこでもマグネット』など、ユニークで実用的な商品を企画・販売している、カンミ堂から3月に発売された『10min.(テン・ミニッツ)』という名のお仕事整理帳だ。


さっそく『テン・ミニッツ』について、カンミ堂にいろいろと伺った。

まず、『テン・ミニッツ』のコンセプトは、“今日の見える化”。使い方はとても簡単だ。専用のポスト・イット(付箋)に今日やるべきことを書き、優先順位を付けながらいつ行うかを決めて、時間の流れにそって並べて貼っていくだけ。付箋のサイズは色分けされた3種類があり、どの仕事にどれくらい時間がかかるかを予測して使いわければ、時間的な目安もつけられるという優れものだ。

もともと定時退社を目標にしたカンミ堂社員のための時間管理アイテムがきっかけで生まれたという『テン・ミニッツ』。
商品化に至るまで、今までにないほど試行錯誤を繰り返したとのことだが、一番苦労した点はどんなところだったのだろうか。

「時間管理というと、一般的には難しい印象があって、受け入れられにくいものです。その上、習慣となって効果を実感できるまでにはある一定期間続けてもらう必要があります。ですので、いかにとっつきやすく簡単で、かつ使いやすくするかが課題で、苦労した点です」

なるほど。実際、『テン・ミニッツ』は「書く→貼る→並べる」だけでかなり使いやすい。これなら続けられそう。
それでは、このネーミングはどこから?

「事前に計画することの大切さを知っていても、実行できていない人が多いのも事実ですので、始業前の10分間を使って仕事の計画を立てましょう、というところから決まりました。1日を左右する重要な10分、価値ある10分、という意味合いも含んでいます」

『テン・ミニッツ』は、手のひらサイズで持ち歩きやすく、手帳(スケジュール帳)と差別化もできていい。ビビッドなピンクやブルーなどのカラーが女子にも受けそうだ。そこで、デザインのこだわりについて伺うと、「時間管理分野のツールは、重厚感、ブラック&グレーなど、とても“おじさん”的な世界になっています。もっとラフな感覚でおしゃれに、この分野を追求したいと考えて、使って愉しくなるデザインにこだわりました。手帳に差し込んで使う方が多いと考えていましたので、厚みとサイズにもこだわりました」とのことだった。
そういえば、厚みもちょうどいい。

現在、『テン・ミニッツ』を販売している店舗はハンズとロフト、カンミ堂の10min.専用オンラインストアのみだそうだが、予想を上回るペースで売れ続けているとか。また、モニターアンケートでは「するべき仕事が見える化できて、ストレスが少なくなった」、「急な仕事が入っても見直しが容易になった」、「優先順位をつけて仕事に取り組めるようになり、結果効率が上がった」などの反響が多くあったという。

すぐ動かせるのは付箋ならでは。頭が整理されて、一日で終わらせるにはどう考えても時間的に無理、といった現実も把握できるはず。さらに、終わった仕事からポスト・イットを外していけば、達成感も得られそうだ。
画期的なアイテム『テン・ミニッツ』。手帳にプラスして携帯する人が増えそうな予感!
(田辺 香)